ロムビアコに対抗する為には、女性の歌声しかない。
その為に結成された、早輝、美羽、ケガレシアのスペシャルアイドルユニット、それがG3プリンセスである。G3は「ゴーオンジャー」「ゴーオンウイングス」「ガイアーク」を表す。
「ゴーオンジャーのスマイル担当、サキです」「ゴーオンウイングス ラブリー担当、ミウです」「ガイアーク セクシー担当、ケガレシアです」という既定の挨拶がある。
戦闘時の名乗りは「スマイル満開!ゴーオンイエロー!」「キラキラ世界!ゴーオンシルバー!」「惚れなきゃ後悔!ケガレシア!」である。
ジェットコースターに乗ってのスマイル特訓、特殊形状記憶ケガレメタル製のアイドルお色気ポーズ養成ギプスによる特訓、バレーボールのサーブマシンによる素早い身のこなし特訓を経て、遂にアイドルとして完成を果たした3人は、見事「G3プリンセスラップ」を披露することでロムビアコの縮小に成功する。そして、素晴らしいトライアングル攻撃により、ロムビアコを粉砕するのだった。
勿論、ケガレシアは正義側と組むつもりは毛頭なく、このスペシャルアイドルユニットは1日限定となった。
3人のアイドルパワーを凝縮して実体化させたピンク色のバレーボール型爆弾を、トライアングル隊形を組んで早輝、美羽、ケガレシアの順でパスし、エネルギーを充填。プリンセスキャノンボールに繋げる。
プリンセスキャノンボールG3トライアングルで空中に放たれたボール爆弾を、ケガレシア、美羽、早輝の順でスパイクを決め、相手に炸裂させる必殺技。
解説敵味方を超えたアイドルユニット。そのパイオニアは「忍風戦隊ハリケンジャー」の「BIJYOCCO♥7」であろうか。そのインパクトは鮮烈であり、後続作品の敵幹部にグラビアアイドル系タレントを配役することが当たり前になっていった。
その方向性は「キャラソン」という形で連綿と継承されてきたが、ここに来てある意味究極と言える「アイドルユニット」を誕生せしめた。G3プリンセスはキャラソンの側面と敵味方を超えたスペシャルユニット、そして数多くのバリエーションを持つエンディングテーマの更なるバリエーション展開の面を併せ持つ、実に画期的な試みとなった。
美少女系の早輝、健康系ビューティの美羽、そしてお色気担当のケガレシアと、その個性分けも抜群で、ノリに巻き込まれていくという構造に最も勢いを感じられる「ゴーオンジャー」ならではのユニットとして記憶されよう。
藤原好花
G5プリンスは?