須塔美羽/ゴーオンシルバー

 セレブ兄妹である須搭兄妹の妹。兄は大翔。大翔のことは「アニ」と呼んでいる。好奇心旺盛で放っておけない性格だが、結構キツい一言を放ったりもする。また、思い込みによる勘違いも激しく、尊敬してやまない大翔の事でさえ誤解することも。

 ガイアーク三大臣がヒューマンワールドに現れる以前、ヒラメキメデスによってヒューマンワールドに誘い込まれたトリプターとジェットラスが、炎神キャストと炎神ソウルに分離して行動不能に陥った際、その声を心で受け止めたのが須塔兄妹だった。その鋭さと能力を買われ、ジェットラスの相棒に選ばれた美羽は、マシンワールドで厳しい訓練を受けてゴーオンシルバーとなった。

 合気道やアクロバティックな体術を得意とし、柔軟性を生かした戦闘スタイルは華麗で優美だ。

 兄と同様、危険を察知する特殊能力を持つ。「花はその命をかけて教えてくれる。私自身の心を」という持論があり、得意のフラワーアレンジメントを嗜む際に、その予知能力が特に強く発揮されるようだ。

 幼い頃(演:吉田愛里)、祖父(演:森下明)の怪談話が大好きで兄妹揃って聞いていたが、その話があまりにも怖すぎてトラウマとなり、以来お化けが弱点になってしまった。

 ゴールドカードを所持しており、軍平には「シルバーなのにゴールド?」と言われている。須塔兄妹には、高額商品をまとめ買いするほどの財力がある。

 炎神ジェットラスをパートナーとし、変身グリップ・ウイングトリガーでゴーオンシルバーに変身する。ジェットラスのコクピットに座る際は「ぶっ飛ぶよ、ジェットラス」と呼びかける。キャッチフレーズは「キラキラ世界」。(演:杉本有美)

フラワーキャノンボール

 ゴーオンイエローのマンタンガンとゴーオンシルバーのウイングブースターを同時に放つ技。ゴーオンキャノンボールと同種の技だが、射撃の瞬間、二人の周囲に花のイメージが浮かぶ。敵は美しさに魅了され、戦意を喪失する。

解説

 銀色をパーソナルカラーとするレギュラーの女性戦士は初(「特捜戦隊デカレンジャー」のデカブライトはゲスト扱い)。加えて言うならば、レギュラーの追加メンバーとして、既存のヒロインと同世代の女性というのも初だ。さすがに単独での女性戦士追加とはならなかったが、充分インパクトのある措置であろう。

 杉本有美氏は主にグラビアでの活躍が目立つタレント。早輝役の逢沢りな氏に比べて随分と大人っぽい印象を受けるが、登場当初の御年はまだ19歳である。早輝は甘党という設定を初めとして、少女としてのキャラクターを強調しているが、美羽はフラワーアレンジメントや風貌で大人っぽさを強調しており、対照的だ。