害地副大臣ヒラメキメデス

 害地大臣ヨゴシュタイン配下の副大臣。「ポク・ポク・ピーン!とひらめくは、害地副大臣ヒラメキメデスです」と名乗る。ガイアークきっての策士であり、マシンワールドにおける戦いでは炎神達に連戦連勝。炎神達の戦意をすっかり喪失させてしまうほどの実力を持つ。

 自信家で、丁寧な言葉遣いが特徴。ヨゴシュタインには絶対の忠誠を誓っており、ヨゴシュタインもヒラメキメデスに絶大な信頼を寄せている。だがケガレシアを評して「度し難いお方」と呟くなど、ヨゴシュタイン以外の大臣はあまり尊敬していない。

 マシンワールドでのガイアーク蜂起前は一介の発明家に過ぎず、害地大臣の座を狙う野心を抱きかけたが、ヨゴシュタインに害地副大臣を任ぜられ、ハカリバーを授けられたのをきっかけに、ヨゴシュタインを絶対的な存在として崇敬するようになった。

 三対の翼を持つ特別仕様の蛮ドーマを自在に操る。その速度は(赤色ではなく緑色なのに)通常の蛮ドーマの3倍に達し、さらに3機の蛮ドーマに分離させることも可能だ。

 また、ウガッツをパワーアップさせるネジを所持している。その戦いは冷静に戦況を分析し、計算しつくした上で攻撃をするという理論型だ。

 三大臣がマシンワールドを追われる直前、ヒラメキメデスはトリプターとジェットラスの追跡に遭い、異世界に逃げ込む。その後、トリプターとジェットラスを振り切ったつもりだったが、結局トリプターとジェットラスはヒューマンワールドまで追ってきた。

 何か名案を考える時は「ポク、ポク、ピーン!」と3基の電球が点灯する。(声:中井和哉)

ハカリバー

 ヨゴシュタインより害地副大臣に任命された際に授かった定規型の剣。副大臣の証としてヨゴシュタイン自らがしつらえたという。ヒラメキメデスの正確無比な剣技の源である。

正三角形斬り

 相手の陣形の中心に飛び込み、正三角形を描きつつ高速で移動し、反撃の隙を与えることなく全員に斬撃を加える技。

円周率パイビーム

 円周率(3.14159265...)の数値型光線を放ち、強固なチェーンと化した光線により相手を拘束する技。

角度45度・直角二等辺三角形斬り

 剣で空中に赤い光の二等辺三角形を描き、それを相手に向かって斬り飛ばす技。

鋭角三角形斬り

 相手の進入角度が30度など鋭角になる際、その落下の威力を逆に利用して斬り付ける技。

ヒラメキ殺法・三平方の定理

 ハカリバーのエネルギーで空中に直角三角形を描き、それを敵に炸裂させる技。

蛮ドーマスペシャル

 ヒラメキメデス専用のカスタム機。以前ゴーオンジャーの前に初登場した際の三機合体バージョンと同型であるかどうかは不明。

 トリプターとデッドヒートを演じる程の性能を誇るが、それもヒラメキメデスの操縦技術あってのものだ。

解説

 全身を定規や六分儀、分度器といった測量系の道具で固められたデザインが、知性派の雰囲気を醸し出す新幹部。

 途中で幹部クラスが加入するのはよくあることだが、大抵は既存の幹部の地位を脅かして組織を掻き回す存在になるのに対し、既存の幹部の忠実な部下が加わるというパターンは珍しい。「太陽戦隊サンバルカン」でのアマゾンキラー登場に近いものが感じられる。

 中井和哉氏は「ONE PIECE」等アニメにも多数出演しているが、特撮ファンには「ウルトラマンマックス」におけるウルトラマンマックスの声が印象深い。その落ち着きを感じさせる声質が、この悪の幹部に与える深みに注目したい。