ヒーターバンキ

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

 キタネイダスが作り出した害気目蛮機獣で、ホロンデルタール探しに躍起になっているヨゴシュタインをよそに、地道な作戦でヒューマンワールドを汚染すべく派遣された。

 頭部が丸ごと巨大なヒーターになっており、地球温暖化を加速させて環境破壊に持ち込むという、実に地道かつ地味な「秋になっても真夏日作戦」を展開する。その加熱パワーは自由自在に調節でき、都市一帯の気温を50℃まで上昇させたり、パーマをあてたり、焼き鳥を焼いたりと、多用途に耐える。また、フルパワーにすればスーパーハイウェイバスターを跳ね返してしまう程の威力を発揮。両手に持つ灼熱コイルで接近戦も有利に進める。しかしながら、冷凍攻撃には弱い。

 隠密行動をとりつつ、都市部一帯の気温を上昇させたが、昨今の異常気象に慣れてしまった人々の生活には殆ど変化が見られなかった。本来の目的は戦うことではなかったものの、ゴーオンジャーをかなり苦戦させる。だが、熱に強く冷凍攻撃が可能なキョウレツオーの前には歯が立たなかった。

 「ヒートット~」が口癖で、「~ットぉ」を語尾に付けて喋る。断末魔の叫びは「なんばすット!ゲームセット!」。(声:伊丸岡篤)

超高温ネップービーム

 頭部のヒーターで超高温を発生させ、熱風を吹き出してあらゆる攻撃を防いだり、熱風を浴びせて相手を吹き飛ばしてしまう技。上に網を置けば焼き鳥も焼ける?

灼熱コイル

 呼び出すと現れる二本のコイル。超高熱を発しつつ二刀流で戦う。

ヒートウイニングショット

 頭部のヒーターに超高熱を蓄積し、一気に放つことでスーパーハイウェイバスターの一撃をも跳ね返す技。

登場

GP-34「悪魔ナオンナ」

解説

 そのまんまなデザインが非常に嬉しい蛮機獣。80年代特撮TVドラマに頻出した日用品怪人(特に「仮面ライダースーパー1」の後半)を思わせ、ユーモラスな外観とその機能性の描写に嬉しくなってしまう。日常的な風景に違和感なく混じってしまうところがギャグ的な見所として用意されている一方、戦闘能力の高さもしっかり描写されており、蛮機獣のコンセプトを大切にしている優秀な一体でもある。

 デザインはバンッと目に飛び込んでくる頭部の巨大ヒーターのインパクトが大。各部にもヒーターの部品を思わせるデコレーションが施されており、コイルを剣に見立てるアイデアも良い。