ゴーオンジャーに敗れたノコギリバンキの残骸を回収し、ヒラメキメデスが作り出したノコギリバンキのバージョンアップ版。ノコギリバンキと同じく害地目蛮機獣である。
全身のノコギリはさらに増加し、すべて電動ノコギリ型にパワーアップ。強力なチェーンソーを両腕に装備しており、切断による破壊活動はより効率的に行えるようになった。
チェーンソーによって発生する大量の木屑や粉末に紛れ、その姿を隠して奇襲するという新たな戦術を身につけている。ヒラメキメデスの作戦は、木材倉庫内で木屑や粉末を大量に発生させてゴーオンジャーやゴーオンウイングスを誘いこみ、その場で武器(火器)を使わせることで粉塵爆発を誘発させるというものだった。
その作戦は図に当たったものの、大翔の適格な判断で爆発の被害そのものは軽減されてしまう。その後、ゴーオンウイングスとセイクウオーによって倒されてしまった。
「~ギリ」を語尾に付けて喋り、「ギリギリギリ...」を連発するのはノコギリバンキと変わらない。「早々に(ソーソーに)」も使用頻度が高い。ただ、ノコギリバンキに比べ、やや言葉遣いが粗暴になった。
断末魔の叫びは歌いつつ「ノコギリよ~♪ 今夜も~♪ ありがとう!」。その際、何故か波止場のイメージと共に散った。(演:五代高之)
両肩の回転ノコギリから、同じ形状のビーム刃を飛ばして攻撃する技。
登場GP-20「兄妹バトル!?」
解説蛮機獣のパワーアップは、ジシャクバンキからデンジシャクバンキへのパワーアップに次いで二度目となる。ただし、ジシャクバンキとデンジシャクバンキに関してはあまり外見の変化がみられず、1エピソード内に登場したのに対し、このノコギリバンキとチェーンソーバンキは殆ど別モノとして、しかも2エピソードにわたって登場した。
粉塵爆発を利用する作戦を思いつくとは、さすがヒラメキメデスと言えるが、一生懸命木材を切っているというビジュアルはとても地味でユーモラス。逆にパワーアップ振りがあまり目立たなくなってしまったのは残念だ。
声はノコギリバンキに引き続いて五代氏が担当。ノコギリバンキのキャラクターを崩さず、アイデンティティの連続性を確保しているのはさすがである。ノコギリバンキと同様に、オープニングでは単独クレジットとなっていた。断末魔では美声も披露。石原裕次郎「夜霧よ今夜もありがとう」の一節をビジュアルを交えてパロっているのが泣かせる。
天地人
声を演じた五代高之さんは、大川橋蔵の付き人を経て石原プロモーションに所属し、1979年に西部警察で大門軍団の兼子刑事役でデビューしました。
あと、芸名の名付け親は石原裕次郎で、映画「栄光への5000キロ」の裕次郎自身の役名(五代高行)を譲り受けたそうです、まさかそこまで考えて石原裕次郎の「夜霧よ今夜もありがとう」の一節をパロって使用したんでしょうか?