ノコギリバンキ

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 ヨゴシュタインが街の徹底的破壊を目論んで送り出した、ヨゴシュタイン自慢の害地目蛮機獣。

 全身にノコギリを配しており、特に左腕に装備したノコギリはメインの武器だけに「武士の魂」と呼んで手入れに余念がない。

 その自慢の左腕の鋭利なノコギリで、自分より高いものを手当たり次第切り倒していく。切り倒すものの材質はおろか社会における重要性すら不問であり、電柱から巨大なビルまで何でも切り倒す威力を誇るが、ノコギリを止めているネジがすぐに緩んでしまうのが難点。また、全身から回転ノコギリを飛ばして攻撃することもできる。

 「高いものを切るだけで芸がない」とケガレシアやキタネイダス、挙句は同じ害地目であるヒラメキメデスにまで評される。その評どおり範人の挑発に乗ったり、ネジが緩むといった弱点を見破られたりと思慮を欠いて敗退した。

 「ギコギコ、ギーリギリ」が口癖で、「~ギリ」を語尾に付けて喋る。「行きますよ~」など、妙に丁寧な口調も特徴だ。

 断末魔の叫びは「ノコノコ出てきて、ギリギリ退場~! バンザーイ!」。(演:五代高之)

登場

GP-19「軍平ノホンネ」

解説

 分かり易いデザインという方向性が美点である蛮機獣だが、このノコギリバンキも相当に分かり易い。ノコギリ自身は人型にアレンジしにくい為か、割り切って全身をノコギリで飾るという方法論を打ち出していてり、清々しさすら感じられる。正に古き良き時代へのオマージュだ。

 声を担当するのは五代高之氏。オープニングクレジットでまず仰天させられる。長らく戦隊ファンを自認する諸氏に説明は不要だろうが、五代氏は「太陽戦隊サンバルカン」で2代目バルイーグル・飛羽高之を演じており、スーパー戦隊シリーズ唯一のレッド交代事例でもあって強い印象を残している。スーパー戦隊シリーズで初めて日本刀(長剣)を主要武器としたレッドとしても有名だ。その後、「忍者戦隊カクレンジャー」にもニンジャホワイト・鶴姫の父親である白面郎という重要な役どころで登場し、スーパー戦隊ファンを喜ばせた。