臨獣拳創設者「三拳魔」の一人にして、大地の拳魔。臨獣ベアー拳の使い手。「拳魔一の拳魔 怒りで力を司る 大地の拳魔 臨獣ベアー拳のマク」。
カタとラゲクが「あの方」と呼び習わし、復活を恐れるほどの実力を有する。それは、マクが究極の臨気「怒臨気」を纏った唯一の人物であり、神にも匹敵する力を持つと言われているからだ。
獣拳創始者ブルーサ・イーの教えを最も体現する後継者として期待されたが、自ら無双の者となる野望はやがて、獣獣全身変(臨獣拳流に言えば獣人邪身変)を使用して獣人態と化し、ラゲク、カタと共に獣拳創始者ブルーサ・イーを暗殺させるに至る。その後、臨獣殿創設者の一員・拳魔となり猛威を振るったが、激臨の大乱に敗れる。
実はブルーサ・イーが後継者に指名したのはシャーフーであり、マクはいわばセカンドチョイスであった。マクはシャーフーの好意を侮辱と感じ、密かに臨獣拳創設を決意したのだ。
しかし、その臨獣殿創設に至るプロセスすらも、ロンによって仕組まれたことであった。ロンはマクを理央同様に破壊神と成すべく、この時代から暗躍していたのだ。
激臨の大乱に敗れたマクは、臨獣殿の地下、復活を恐れた激獣拳の拳聖によって「イキギモ」を抜かれた状態でその骸を眠らせていた。カタとラゲクの警告に耳を貸すことなく、理央は真毒によってマクを復活させた。
その強大なパワーは、復活の際にスクラッチ社のビルにまで地響きが伝導したことからも窺い知れる。カタとラゲクは、マクが復活した暁には、理央を排除して臨獣殿の支配者になるだろうと警告したが、その警告どおり、理央を圧倒して配下とした。(声：柴田秀勝)
熊のパワーを持つ臨獣拳。
- 怒臨気雄峰突
- 怒臨気を集中させ、氷山を一撃で破壊するが如く、両手の鋭い爪を炸裂させるリンギ。
- 臨怒雲
- 怒臨気を暗雲状に練り上げ、空間を恐るべき猛スピードで飛び越える乗り物と成す秘伝リンギ。
- 神着火
- 怒臨気を胸部にある熊の顔面に集中し、凄まじい火炎弾を作り出して相手にぶつけるリンギ。
激獣拳側の拳聖が出揃い、10人の拳聖・拳魔の中、最後に登場したマク。最後の登場に相応しく、拳聖・拳魔共々復活を恐れる者としてのキャラクター設定が嬉しい。そのデザインは金剛像と熊の折衷といったところで、荒ぶる神といった出で立ちがパワフルだ。
特撮やアニメで数々の重厚な悪役を演じてきた柴田秀勝氏の声は、まさに最強の拳魔にピッタリ。特撮ではクールな演技も沢山見られるが、今回のマクのようなパワー主導型のキャラクターにも見事マッチしている。
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