ランの母。名家・大地主である宇崎家を支える強き母である。「問答無用!」が口癖。
突如、陸上競技をやめて拳法を始めたランの真意を量りかね、半ば強行的にお見合いの席を設け、ランに宇崎家の跡取りとしての自覚を促そうとした。しかし、ランが自分の想像以上に険しい道を歩んでいることに気付かされ、ランの道を認める。親の都合を子に押し付けているように見えるが、その実、娘であるランのことを何よりも心配している優しき母だ。
長刀を振り回すパワフルな面も持ち合わせるが、言葉遣いの丁寧さや着物の着こなしに、名家ならではの上品さを湛える。(演:美保純)
修行その37「ギャンギャン!お見合い問答無用」
解説前年の「ウルトラマンメビウス」で、文字通りウルトラな肝っ玉母ちゃんを演じて話題になった美保氏。今回、ランの母という重要な役どころで登場したが、期待に違わぬ快演であった。
前述の「メビウス」では、下町の気風のいい母ちゃんといった役だったが、今回は名家のしたたかでしとやかな母の役。立場はまるで異なるが、芯の強さという点では大いに共通しており、美保氏の持ち味を最大に発揮できる役回りとも言えよう。
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