臨気を幻気に変容させる儀式。
幻獣拳の「調整者」が執り行い、誓詞の復唱、幻気と臨気の解放と混合、臨気の幻気への変容を経て、臨獣拳使いへの幻気の付与が最終的に行われ、儀式は完了する。
この儀式が終了した直後の元・臨獣拳使いは、幻獣拳使いとしての自覚に乏しい。人々の絶望と悲鳴がその身に満たされた時こそが、幻獣拳使いとしての覚醒の時だ。
幻獣拳使いとなった時、その者は無限道へ堕ち輪廻の苦しみを背負うこととなる。
臨獣殿には臨命式があったが、臨命式は盃を介し戦闘的な雰囲気を湛えていた。しかし、この血盟の儀式は非常に形式的な誓詞の復唱から始まり、後に幻気の生成を具体的に描写するなど、大きく差異が見られる。
ここでも、臨獣拳から幻獣拳に「バージョンアップ」する過程で大きくイメージを変えていく戦略が見られて興味深い。
コメント