獣を超えた獣拳。激獣拳に勝り、臨獣拳を凌ぐと言われた拳法、それが幻獣拳である。
激獣拳や臨獣拳と異なり、神話などで語り継がれる「想像上の獣」をモチーフとする。臨獣拳アクガタの中で獣を超える力を得た者が、さらに幻獣に学び幻獣の力を手にすることで誕生した。
「幻獣王」と呼ばれる者を中心とし、幻獣王=第一位の周囲には、四幻将と呼ばれる第二位の者が就き、さらに四幻将各々に対して2人ずつの双幻士が就く。幻獣拳には、幻獣王(1人)+四幻将(4人)+双幻士(8人)の計13の流派しか存在しない。13の神秘と幽幻の獣を宿す者、それが幻獣拳使いだ。
幻獣拳使いになるということは、即ち無限道へ堕ちる事を意味する。無限道に堕ちた者は、輪廻の苦しみを背負い、永劫に幻獣拳使いとして転生し続ける。
悲鳴と絶望がその力となることから、その礎には臨獣拳が存在するものと考えられる。
幻獣拳のモチーフは、各人の名が中国の幻獣、流派の名称がヨーロッパ(特にギリシャ神話)の怪物である。デザインは主にヨーロッパ側からインスパイアされているが、もう二つ隠しモチーフがある。
一つは、四幻将に中国の四神である「青龍」「朱雀」「白虎」「玄武」。それぞれロン、メレ、スウグ、サンヨに充てられている。
もう一つは、十二支。子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥である。子=ソジョ、丑=シユウ、寅=スウグ、卯=ヒソ、辰=ロン、巳=サンヨ、午=ハク、未=ドロウ、申=シュエン、酉=メレ、戌=コウ、亥=ゴウユがそれぞれ充てられる。
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