深見ゴウ

 レツの兄。レツは死んだと思っていたが、実は10年以上も行方不明となっていた。

 10年以上前、激獣拳を裏切ろうとした理央を止める為、禁断のゲキワザ「獣獣全身変」を使い、狼男と化す。その後の記憶は一切なく、狼男の姿のまま世界を彷徨っていた。理央とは親友であり、友として理央を倒すことで友の過ちを止めようとしたのだ。ゴウ自身は、理央のライバルたる存在となることを望んでいたが、理央はあくまでゴウを仲の良い友としか見ていなかった。

 状況を把握できるようになった現在でも、突如狼男に変身し、我を忘れて暴走してしまう。実は狼男への変化にはロンの邪気が関係していたのだが、後にバエの助けもあって、それを克服することができた。

 レツの絵の才能を見抜いており、獣拳の道に進むことなく、そのまま絵を描く道を進んで欲しいと願っていた。しかし、記憶のない間の失われた時間は、レツが強き男となるに充分なものであった。

 我流で獣拳を修行するうちに紫激気を身に纏うようになり、「臨気に近い激気」を会得したことが後のゴウに暗い影を落とすこととなる。しかし、成長したレツ達と出会い、正義の為に紫激気を使うことに価値を見出した。

 額に拳を当て「参ったぜ」と言うのがクセ。

 戦いの後、気ままな旅に出る。それは、失った時間を取り戻す旅でもあった。その案内役は、何故かバエであった。(演:三浦力)

獣拳深見流ウルフ拳

 狼のような俊敏な襲撃スタイルと、ムエタイのような格闘スタイルを組み合わせた、ゴウ独自の獣拳。

ゲキワザ
獣獣全身変
 独特の構えをとって激気を燃やし、得意とする獣拳のモチーフとなる獣の姿に変ずる、禁断のゲキワザ。拳聖のような獣拳の達人といえども人の姿に戻れなくなる上に、不老というの報いを受ける。未熟な者が使用すれば、例えば獣人の姿を制御できなくなるといった危険が伴う。
解説

 死んだものと思われていたレツの兄が生きていた。このような展開はレッドに多いパターン(例えば「恐竜戦隊ジュウレンジャー」や「星獣戦隊ギンガマン」など)だが、今回はブルーに当てられた。

 いきなり上半身裸で登場したり、狼男になったりとエキセントリックなキャラクターだが、レツに対する優しさも印象的。理央との因縁も気になるところだ。果たしてどんな活躍を見せるのか?