ダン

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 理央、ゴウ、美希の兄弟子として、マスター・シャーフーに学んでいた激獣タイガー拳の拳士。

 白虎の激気を持つ凄まじい実力者であり、かつ聖人にも等しい人格者。理央はダンを超えるべく幾度か戦いを挑み、ついには勝つ為に臨獣拳に手を染めた。最終的に理央はダンを亡き者とするが、ダンの死の裏にはロンによる事前の闇討ちがあった。それ故ダンは、理央にとって未だ唯一勝つことの出来なかった男として、心の奥底に存在し続けている。

 実はジャンの父親であり、妻と幼子・ジャンと共に獣源郷の近くの村で幸せに暮らしていた。しかし、ロンの闇討ちに遭った後、その傷を隠したまま理央と対決し、その手にかかってしまう。今際の際、ダンはジャンが激獣拳使いとしての才能を開花させ、理央を打ち倒す姿を予見。それは血縁と因縁がもたらす荒ぶる宿命であった。

 卓抜した激獣拳使いであった為、その魂は不滅の激気魂となって存在し続けている。しかし、その激気魂はロンによって幻獣拳の四幻将の一人、スウグとなり、心を持たぬまま幻獣王・理央の傀儡となって操られてしまった。その後、ジャンとの戦いの中で、その激気魂を開放されるのだった。(演:大葉健二)

激獣タイガー拳(ダン)

 虎のパワーを持つ、ジャンと同じ激獣タイガー拳。ダンの場合、その激気は白虎のものとなる。

解説

 クライマックスのキーパーソン、それが激獣タイガー拳のダンだ。重要キャラクターのキャスティングには諸説飛び交ったが、東映特撮シリーズのオールドファン待望の大葉健二氏が登場。

 大葉氏についてはもはや説明不要だろう。蛇足ながら主演番組を紹介しておく。現在に連なるスーパー戦隊シリーズの基本フォーマットを確立した「バトルフィーバーJ」(バトルケニア=曙四郎、スーツアクター兼任)、翌年の「電子戦隊デンジマン」(デンジブルー=青梅大五郎、スーツアクター兼任)、そして「宇宙刑事ギャバン」(ギャバン=一条寺烈)だ。いずれも現在の東映特撮シリーズの礎となるパイオニアに出演、その圧倒的な存在感で今もなおファンの心に火をつける。

 大葉氏はかつてJAC(現・JAE)に所属しており、「人造人間キカイダー」や「秘密戦隊ゴレンジャー」のスーツアクターも務めた。そのアクションのキレは今もなお健在である。

 ちなみに、戦隊シリーズへの出演は「忍風戦隊ハリケンジャー」でのゲスト出演以来だ。