激獣拳ビーストアーツの達人「拳聖」の一人で、激獣バット拳の達人。「忘我の中に修行あり 美技を極めるバット拳 バット・リー」。
マスター・シャーフーの示した地図に、「青く澄みたる 湖のほとり 今宵一人の精霊が舞う」と記されており、そこには記述どおり、湖に舞う「精霊」が存在した。その「精霊」こそがバット・リーであった。
その姿はコウモリの頭部を持つ拳士である(「獣獣全身変」を参照)。冷静沈着で物静かな言動をとり、その技の美しさを真似できる者はいないとされる。
拳法の中に美しさを追及し続け、それを秘伝として練り上げた。数人の弟子をとったが、その度に失望してきたという。
「忘我の中に修行あり」がポリシー。弟子には「技を捨てよ」とだけ告げた上で、ひたすら自らの舞を見せ、忘我の境地にいたるまで何も語らない。
「頑固で偏屈」とは美希評。マスター・シャーフーは「こだわりの男」と称する。逆さでぶら下がっている状態が一番落ち着く。
含韻がまだ少女だった頃に出会い、彼女に手渡されたお守りをずっと肌身離さず持っている。リーはそのお守りによって常に守られてきたのだという。遠く離れてはいたが、心は含韻といつも共にあった。(声:池田秀一)
忘我の境地で舞う華麗な舞を主体とする拳法で、鉄扇を武器とし、究極的には空を舞うことができる拳法。
- 封封念
- 激気で巨大な扇を形成し、敵の攻撃を完全に防いでしまうゲキワザ。
- 聖聖縛
- 激気を織り上げて帯状にし、相手を縛り上げて自由を奪うゲキワザ。余裕の心と強力な激気あってこそのゲキワザであり、七拳聖全員が会得している。強度は太い鉄骨の3兆倍といわれる。
エレハンに続く第3の拳聖として登場したバット・リー。勿論、ネーミングはジェット・リー(リー・リンチェイ)氏から。
ジェット・リー氏は、ハリウッド映画においては派手なアクションを主体とした肉体派という印象だが、むしろバット・リーのモデルは、香港映画時代の求道者的イメージだろう。
なお、ジェット・リー氏の声の常連である、池田秀一氏をキャラクター・ボイスに起用。池田氏は「機動戦士ガンダム」シリーズのシャア・アズナブル役が非常に有名だが、洋画吹き替えも常連であり、落ち着いた雰囲気の声質がキャラクターのクォリティを上げる。
このバット・リーにしても、顔は可愛らしいが、池田氏の声で途端に拳聖としての格が上がるからさすがだ。ちなみに戦隊では、「忍風戦隊ハリケンジャー」の敵役サンダールの声が印象的だ。
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