ディエンド、即ち海東大樹の世界。
「泥棒」と士に揶揄される海東と、指名手配という組み合わせは違和感がなく、面白いシチュエーションだと思います。しかも、ディエンドの世界は劇場版「仮面ライダー剣 MISSING ACE」のパラレルワールドでもあるという仕掛け。前回のネガ編が、紅音也を擁してダークライダー達の跋扈する特殊な世界としていたのに対し、元になる世界観がはっきりしているのが特徴です。
ここで一つお断りを。
「MISSING ACE」、私は未見であり、雑誌やWeb等で見聞きした情報しかありません。基本的な流れは把握していますが、圧倒的に説得力が欠けていることを、最初にお詫び申し上げます。
さて、さすがに元々存在する世界観をベースにした上、オリジナルのキャストを揃えただけあって、安定感という点では、ネガの世界とは比較にならないほど。厳密に言えば、ダークローチの集団とフォーティーンは直接的な繋がりがないのですが(劇場版はアルビローチ)、同じ「剣」由来ということで、統一感を感じさせます。また、この世界特有の新怪人として、ボスローチが登場。他のライダー世界とのパターンの統一感も感じさせます。
なお、私のように「MISSING ACE」を本当にMISSINGしたとしても、単純に面白いと感じられるストーリーで、海東の謎めいた出自が明かされるかも知れないとあって、視聴者の興味も大いにひきつけています。妙に片田舎が強調される割には、フォーティーンの拠点は都会的なビルディングだったりと、ビジュアルのインパクトも充分。言い方は悪いですが、井上脚本特有の「本筋に関わらないギャグの応酬」も殆どユウスケに集約されてしまっている為、全体的な流れも滞りなく進行します。テンポも良いです。
ここで、今回登場するゲスト陣について言及しておきます。
海東純一=仮面ライダーグレイブは、「MISSING ACE」では志村純一となっており、キャストはオリジナルと同一の黒田勇樹さんです。私なんかは、KinKi Kidsの出演で話題となった「人間・失格」でのインパクトある演技が、非常に強く印象に残っています。「MISSING ACE」への登場を知った時も驚きましたが、今回の登場にも驚きました。
禍木慎=仮面ライダーランスは、杉浦太雄さん。特撮ファン的には「ウルトラマンコスモス」の主演である杉浦太陽さんの弟として広く認知されていますね。この方も「MISSING ACE」への登場時にかなり話題になった記憶があります。
三輪春香=仮面ライダーラルクは、「MISSING ACE」では三輪夏美となっており、キャストは他のメンバー同様、オリジナルと同一の三津谷葉子さんです。かつてはグラビアアイドルとしてもかなりの知名度がありましたから、加藤夏希さんと並ぶ女性ライダーとして、鮮烈な登場だったと記憶しています。
何故、禍木慎だけオリジナルと同一の名前なのかは不明ですが、この時点で考えられることとしては、元々3人とも、ネガの世界における紅音也と同様に、「パラレルな同一人物」として存在している可能性があり、純一は海東の兄でなければならない為に姓を変更され、春香は「夏美」だと夏海と語音が被ってしまう為に変更されたのではないでしょうか。3人とも少しずつ性格設定等異なっているようですが、限りなくオリジナルに近い人物だと言えるでしょう。
では、見所をまとめてみましたので、続きをどうぞ。
光写真館の背景ロールにディエンドのシンボルマークと「WANTED」の文字が踊ります。それを見て、夏海とユウスケは驚きを隠せません。ところが士は、
「何を驚いてる?ちくわには必ず穴が開いてんのと同じぐらい、当然のことだ」
と、分かったような分からないような妙な例えで答えると、写真館の外へ出て行きます。
士が外へ出てみると、光写真館はかなりの田舎に建っていました。ユウスケが確かめたところによると、バスが一日2本だけしか通らない片田舎。バスの少なさに限れば、私が住んでいる所も似たようなもんですわ(笑)。
そして、士は普通のサラリーマン風の格好になっています。残念なことに、このサラリーマン風の格好は、今回の話の根幹には殆ど関わりません。前回のネガの世界でもそうでしたが、9つの世界を旅した後は、士の格好が話の中心に食い込んでくることがなくなってしまいました。これはやや残念です。
周辺には、過剰とも思えるほど立て札が立てられ、指名手配のポスターが貼られています。
「超危険!指名手配中 仮面ライダーディエンド」
「全世界指名手配 超危険人物 海東大樹」
といった、過激な文句と共に、煽動的な雰囲気になっています。
「一体何をしたんでしょう?」
と夏海。士は、
「泥棒、強盗、殺人、放火。奴なら何をしてもおかしくない」
と海東のことを徹底的にこき下ろします。実際、海東は士が言うような悪人ではないことは、視聴者の良く知るところです。
ここでオープニングに突入。主題歌が2番に変更されていました。よりヒーローソングらしい歌詞になっており、これからクライマックスに向けての激動を予感させるいい措置ですね。
さて、士は自分の名刺に記された「山田商店」に向かってみることに。士のこの世界の立場は、その「山田商店」の社員ということになっています。そこに行くことで、何か分かるかもしれないと考えたわけです。ここまではパターン通りですが、如何せんその先がないんだよなぁ...。
何となく士に同行したユウスケと夏海は、道ゆく人々の頻繁な挨拶を受けます。見知らぬ人にも挨拶するというのは、田舎らしいと言えば田舎らしい風景ですが、実際はそれが極端な行為の一つとして描かれていたことが、後から判明するのです。
そして、腹が減って疲れを見せ始めたユウスケは、通りすがりの子供に弁当をもらい受けます。何の前触れもなく、子供が親切心で弁当を差し出す様子は、先程の頻繁な挨拶と違って、かなり過激な親切心であり、ここから一気にこの世界の特殊性が見えてきます。
「何て心温まる...。色んな世界を旅してきたけど、こんなに優しくされたのは初めてだ」
と感激しきりのユウスケは、夏海と共に弁当を堪能します。結局、士とは別行動に。
その頃、海東もこの世界にやって来ており、
「遂に戻ってきたか。僕の世界に」
と感慨深げ。
足元に破れた指名手配のポスターがあり、振り向けば自分を指名手配するポスターだらけ。それを見て、
「やはり、こういうことになっていたか」
と呟く海東。親切な住民達という印象とは180°異なる、血相を変えた住民達が、海東に迫ってきます。海東はためらわずディエンドライバーで銃撃するのですが...。
この住民達は、後から判明する事柄を踏まえれば、ローチによって意志を奪われた者達ということになりますが、人間は人間であり、そうなると海東の射撃の意味はかなり際どいものになります。威嚇なのか、ローチそのものと見做して撃ったのか。そこは判然としませんから、余計に気になってしまうところです。
一方、士は山田商店にやって来て大歓迎を受けていました。
「大歓迎だなぁ、悪くない。で、俺の仕事は何だ?」
と足組みして尊大な態度をとる士の仕事は、電動歯ブラシのセールスマン。「山田商店」自体は、とても大きな会社とは思えない印象(商品説明のパンフレットも手書き仕様)なので、自社開発の電動歯ブラシを片田舎で売るというのは実に妙ですが、何と士が初めに寄った家では、50本のオーダーを獲得。
「俺の魅力を以てすれば、こんなもんかな」
と士。これも後から顧みれば、親切心をルール付けられている住民故に、売り込まれれば買わざるを得ない。よってこんな片田舎でも小規模会社を経営していくだけの市場は充分に存在するという、何ともギャグだけに留まらない、SFチックなリアリティがあるのでした。
同じ頃、海東を指名手配している警察に行けば、海東のことについて何か分かるかもしれないと考えた夏海は、ユウスケと共に警察に行くことに決めていました。
警察署がどの方向にあるかさっぱり分からないユウスケ達。ところが、突如遭遇した住民が親切に案内してくれるばかりでなく、何と夏海とユウスケをおぶって現地まで連れて行ってくれることに。
ユウスケは、あまりにも優しいこの世界に疑念を持つことなく、すっかり気に入ってしまいます。よくよく考えてみれば、ネガ世界が士に対するトラップだったように、この世界はユウスケに対するトラップという側面があるのかも知れません。
一方で士は、順調に歯ブラシを売りまくっていました。士が商談を成功させ、その家から出た途端、猛スピードで走ってきた学生の自転車と接触。それでも猛スピードで自転車を走らせ続ける学生は、遅刻しそうだという理由と共に「すいませ~ん!」という謝罪の言葉を連発して走り去って行きます。
士が仕方ないと思いつつ落ちたかばんを拾うと、その学生の悲鳴が。
学生はダークローチに襲われていました。
「忘れたのか?この世界のルールを!」
というダークローチ。そこに、禍木慎と三輪春香が登場。
「この世界のルールなら私達が変えてみせる!」
と見得を切り、ランスとラルクに変身します。
春香の「変身!」のカットは色気があっていいですね。
悲鳴を聞いてやって来た士も、ディケイドに変身して加勢。
ディケイドの一撃をきっかけに、ランスとラルクがダークローチを粉砕します。
これ、「MISSING ACE」を見ていれば感激倍増なんでしょうけど、残念ながら未見なのであまり感慨がありません(ごめんなさい)。ただ、私が把握している限りでは、オリジナルにおいては、グレイブ、ランス、ラルクそれぞれが互いを陥れるような状況だったようなので、しっかり共闘している今回は見ていて気分がいいです。
慎がディケイドに向かって、
「誰だ?誰だお前?」
と尋ねると、
「通りすがりの仮面ライダーだ」
と答える士。まさかこの決まり文句が「前編」で登場するとは思いませんでした。まぁここはサラリと流した程度なので、いつものパターンの範疇に含めることは出来ませんが。
そうこうしているうちに、彼らを住民達が包囲していきます。先程海東に迫った、目つきの悪い住民達です。慎と春香はすぐに逃亡。士もその後を追って同行します。
ひとまず落ち着いた神社の境内で、慎と春香に事情を聴く士。この世界では、仮面ライダーは社会の敵ということになっており、慎と春香は逃亡しつつ戦っているのだといいます。これはカブトの世界におけるカブトの存在に類似していますが、仮面ライダーという存在ならば、その全てが社会に敵視されるという、特撮では定番化した「別世界ならではの構図」になっています。ただ、その「定番」は大抵がすぐに元の世界に戻れる安心感を伴っている為、あまり緊張感がないという特徴がありますが、「ディケイド」の場合、元の世界というものが不明確だという特徴がある為、このあたりの緊張感は格別なものとなっています。
その緊張感を煽るべく、絶妙のタイミングで鳴滝が登場。今回は、鳴滝の役割の一つである「その世界の特徴の説明係」という面がよく活かされています。
「お前の旅はここで終わりだ。この世界は仮面ライダーを抹殺する!」
「どういうことだ?」
「お前の敵はこの社会全体だ。お前は必ず潰されることになる!」
これまでは、ディケイド=士単体に対する敵が世界に存在する構図が多用されてきましたが、今回は仮面ライダーという存在そのものが抹殺されるべき対象となっているわけです。話はスケールアップしていますが、どことなく牧歌的なビジュアルが続くので、スペクタクル感がありません。このギャップが面白いところ。
さて、警察にやって来た夏海とユウスケは、カツ丼を振る舞われるなど、過剰なほどに丁寧な待遇を受けます。しかし、海東大樹の名を出した途端、巡査は目の色を変えて自転車を飛ばし、どこかへ行ってしまいました。光写真館に帰ってきた夏海とユウスケは、丁度帰ってきていた士にその出来事を報告。結局、警察側からは、夏海達の知っている海東の情報が欲しいとの申し入れがあり、夏海とユウスケは「偉い人」と会う約束をしてきたと言います。何かを思い立った士は、その「偉い人」に会う為、夏海達と行動を共にします。
この時点で「山田商店」は影も形もなくなっちゃうんだよなぁ...。社員総出で大歓迎とか、歯ブラシが50本とか、単なるギャグだったわけです(一応、過剰な親切心という要素を見せる仕掛けではありましたが)。
その「偉い人」がいるという場所にやって来た一同は、何故かその施設の屋内プールに通され、そこで純一と出会います。
黒田さんの凄い所は、満面の笑みを浮かべつつ、目が笑っていない所です。これは本当に凄い。さすがかつて名子役と呼ばれただけの事はありますね。
改めて制服に着替えた純一は、士達の海東が何をしたのかという疑問に、
「あいつは、この社会を壊そうとしたんです。言わば、反逆です」
と笑顔で答えます。ユウスケは、
「こんな素晴らしい世界を?あいつ、何て奴だ」
と無思慮に同調。ユウスケは完全にこの世界を気に入ってしまっています。士は、
「大体分かった。で、あんたは一体何者なんだ」
と純一の素性を問います。
純一「申し遅れました。私はエリア管理委員会次官・海東純一と申します」
ユウスケ「海東?」
純一「ええ。大樹は私の弟です」
夏海「じゃあ、大樹さんのお兄さん!」
士「同じことを繰り返すな」
この夏海のおバカ発言は賛否を呼ぶことでしょう(笑)。純一は笑顔でサラリと自己紹介していますが、相変わらず目が笑っていない状態の為、弟と称する海東を内心どう思っているのかは、さっぱり読めません。う~ん、やっぱり凄い。
同じ頃、慎と春香は住民達から逃げ切り、川の近くと思われる場所に居ました。会話は純一に対する思い出話に。
春香は士の目が純一に似ていたと呟き、春香が純一のことを忘れられないのだと慎に指摘されます。しかし慎にとってもそれは同様でした。
かつては3人で一つだったと振り替える春香。ここでかつての3人の変身シーンが回想として披露されます。
「俺は必ず純一を取り戻す。ヤツは最高だったよ...それなのに、大樹の所為で...」
と慎。彼の見解では、純一は海東によって敵側に回ってしまったということになっているようです。
そこに突如ダークローチの集団が現れます。慎と春香は変身して立ち向かいますが、たちまち劣勢になってしまいます。続いて海東が登場。ディエンドに変身してダークローチに立ち向かいます。
「FINAL ATTACK RIDE」でダークローチを一掃するディエンド。
春香「あなた、いつの間にライダーの力を!?」
慎「そんなことはどうでもいい。大樹、お前だけは許せない!」
海東「君達との戦いなんか望んでない。僕は兄さんを助けに、元に戻す為に来たんだ!」
今回の海東の行動原理は、「お宝の奪取」ではなく「肉親の奪回」にあります。どちらも海東にとって「重要なもの」であることに変わりはありませんが、ニュアンスは随分異なります。
そこに更なるダークローチの一団がやって来ますが、ディケイドが一掃します。
「話を聞かせてもらおうか」
と士。初めは士に「関係ない」の一点張りだった海東も、士の「純一に会った」という話を聞くと、悟ったかのような表情に変わります。
士「あちらさんはお前のことをふん捕まえたがっている。何せ、お前は極悪非道の指名手配者だからな。この際自首して、死刑にでもなったらどうだ?」
海東「じゃあ、やっぱり兄さんは...」
慎「ああ。純一はローチの手先になっている。お前の所為でな」
春香の説明によれば、この社会はローチによって支配され、優しさのルールを強いられて飼いならされており、ルールを破った者は、エリア管理委員に連行されて自分の意志を奪われるといいます。意志を奪われるというのは、即ち「フォーティーン」の意志のままに操り人形にされてしまうことを意味します。「フォーティーン」とはローチのトップで、事実上この世界を支配している人物です。
士があまりにもこの世界のことを知らないので、慎はかなり怪訝な顔をしますが、海東の「別の世界の人間」という説明でやや納得します。
私は、慎や春香が士を襲撃するという展開を予想していたのですが、予想に反して士に対する風当りは相当緩いものになっていました。社会そのものの構造が仮面ライダーを抹殺する方向を示しているので、鳴滝もわざわざ士を「破壊者」「悪魔」として吹聴していなかったようです。代わりに、慎は海東への非常に強い敵対心を持っています。
一方、夏海は大量の荷物を抱えて立ち往生している老婆を助けようとしていました。ユウスケは夏海の優しさに感じ入り、微笑んで突っ立っていましたが、そこにダークローチが出現。
「お前の優しさはどうした?」
と言われ、夏海の目前でダークローチに拉致されてしまいます。ここで場面はフォーティーンの居る一室へ。
「奴か。よその世界から来た人間というのは」
というフォーティーンの問いに対し、純一は、
「はい。もうすぐこの世界に適合できる人間になることでしょう。あなた様の意志のままに動く人間に」
と答えます。ユウスケは純一と会った時点から別世界の人間としてマークされていたようで、ダークローチの言う「優しさ」云々は関係なく、拉致は仕組まれたものだったことが分かります。
この人物がフォーティーン。伊藤高史さんが演じています。屈強な感じがなかなかの存在感。
当のユウスケは、得体の知れない液体と共に、虫状の生物を脳に注入されます。
実にグロテスクな感覚ですが、「ストロンガー」におけるサタン虫に類似しており、オマージュ的なものも感じられます。70~80年代の特撮TVドラマって、結構グロテスクな映像に溢れていたんですよねぇ。
さて、ここから今回のクライマックス突入になります。
慎は、海東が昔ローチの仲間だったといいます。純一は何故ローチの手先になったのか、そしてそこに海東がどう関わっていたのか、それが後編に持ち越される謎となります。
そして、海東と純一に関する話題を擁する士達を、フォーティーンに操られた人間たちと、ボスローチ率いるダークローチ軍団が襲撃します。
ボスローチはダークローチのいかにも昆虫っぽい外観を継承しつつ、モチーフをカブトムシにすることで、その格の違いを表現しています。ただし、スーツそのものはビートルアンデッドの流用であり、このビートルアンデッドは「MISSING ACE」に登場しています。つまり、純然たる新怪人ではないということです。
4人は戦闘態勢に。同時変身がカッコいいです。
大乱戦が開始されますが、それぞれに個性的なアクションの見せ場があって充実度が高いです。特にディエンドは、
「兵隊さん、行ってらっしゃい」
という軽口と共に「KAMEN RIDE RIOTROOPERS」でライオトルーパーを出すところが秀逸。
このライオトルーパーの攻撃により、自分が相手をするダークローチ達を、一瞬で殲滅させています。
戦いが一段落すると、突如慎が、
「大樹、やっぱ信用出来ねぇな、お前のこと。俺達を売ったんじゃねぇのか!?」
と海東に襲いかかります。
「違う!」
と懸命に否定する海東ですが、慎との戦いを望んでいない為、防戦一方に。
一方、士は混迷する戦況を打開すべくコンプリートフォームに変身。しかしながら、何故か演出が前回と統一されていないのが気になります。まず、ケータッチのタッチ方法がよりトイに近い形式に。前回はiPhoneをスクラッチするように操作していましたが、今回はシンボルマークを一つ一つタッチしています。そして、ケータッチの装着シーンが甘く、ディケイドライバーをずらした後のカットと全く繋がっていません。前回のカットは非常に良かったので、今回は少々興醒めしてしまいました。更に、各ライダーカードがアップになるカットで、エンブレムが浮かび上がるという合成がなく、効果音もズレて聞こえる為、今一つ盛り上がりに欠けます。これらのトーンダウンは一体どういう意図なのでしょうか...。
さて、ディケイドは、「KIVA KAMEN RIDE EMPEROR」でキバ・エンペラーフォームを呼び出します。このセレクトは、ダークローチに合わせたものではなく、あくまで前回のダークキバとの繋がりを重視したものと思われます。前の世界の主役ライダーに「KAMEN RIDE」するというお約束がありましたからね。
そして、「FINAL ATTACK RIDE」でダークローチの一団を一掃。
シンクロアクションはバッチリ決まっていました。
次回への「引き」は、慎が、
「お前の罪を、あの世で償え!」
と叫びつつ、ディエンドに一撃を決めるシーンで。
慎と海東の因縁がクローズアップされていますが、ここにどう士が関わってくるのか、大いに興味を引かれますね。次回は巨大なフォーティーンも登場するようですし、楽しみです。
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