アギト編後編。ブレイド程ではないにしろ、かなり複雑で謎めいた展開が印象的だったオリジナル・アギト。その物語をリ・イマジネーションによって再構築したアギト編は、かなりオリジナルのテイストに近い神秘性を帯びています。ただ、そのオリジナル・テイストを高密度で盛り込むことにより、少々尺不足になった感も。
そんな中、芦河ショウイチに、オリジナル・アギトの主人公3人を集約するというアイディアは素晴らしく、尺不足を極限まで軽減する役割を果たしています。
また、クウガ編との関連性を持たせることによって、ユウスケのドラマを拡大したのも評価できる点で、各世界での主役がどうしても「その世界の仮面ライダー」に偏重してしまうのを、巧く分散してユウスケにも比重をかけるように配慮しているのです。
本編に入る前に、ここでアンノウンについて触れておきたいと思います。
このアギトの世界におけるアンノウンは、本当に「unknown」で、人間より高次の存在なのかな、と匂わせる程度になっています。
オリジナル・アギトにおけるアンノウンは、神話的側面が非常に色濃く(これは石ノ森先生の「サイボーグ009」からのインスパイアだと言われています)、かなり深遠です。
オリジナル・アギトでは、「光」と「闇」の対立の末に、「光」が敗北し、「光」が消滅する際に人間に植え付けたのがアギトの力。そのアギトの力を恐れ、「闇」が派遣したのがアンノウンということになっています。「光」も「闇」も人間という種に関する想いは篤く、従ってアンノウンは普通の人間を襲わず、アギトの力が宿った者のみを狙うのです。
これを踏まえて今回のアギトの世界を見ると、よりこの世界のアンノウンに対する理解が深まると思います。
この世界のアンノウンは、人間を守る(と言いつつ、高次の者としての威力により、人間の上に立とうとしている)為に存在し、その為に邪魔になるアギト=ショウイチを亡き者にしようとしています。こうしたオリジナルとの差異を検証すれば、この世界のアンノウンが、リ・イマジネーションの対象になっていることが分かります。
すなわち、この世界には神話的な概念があまり持ち込まれておらず、アンノウンは他の世界の「怪人」とあまり変わらない存在なのです。オリジナルが、神々の対戦の舞台を人間界へと移した物語だとすれば、この世界は、アンノウンと人間の戦いです。だから、ショウイチは「俺はただの人間だ」と主張しつつバッファローロードと戦ったのです。
では、怒涛の後編の見所を紹介してみます。
まずは前回の続きから。
ディエンドの「CROSS ATTACK」に捕らえられた士を、間一髪で救ったのは、ユウスケでした。
士を狙ったわけじゃないと言う海東。本当かどうかは分かりませんが、調子の良さは相変わらず。
「バックル返せ」
とエクシードギルスに言う士。しかし、エクシードギルスは突如苦しみ始め、
「消えろ!お前達皆、ここから離れろ!奴が来る!」
と叫びます。
現れたのはバッファローロード。
傍らにはクィーンアントロード フォルミカ・レギアも居ます。PROJECT G4に登場したアンノウンで、上級のアントロード、いわゆる「女王蟻」ですね。
「人間よ、そんな力に惑わされてはいけない。人はただ、人であれば良いのだ」
と言うバッファローロードは、ライダー達を爆破に巻き込んだ後、また姿を消してしまいます。
爆破に巻き込まれた中には士や海東も居ますが、恐らくこれはショウイチに向けられたものと思われます。アンノウンが「人」にこだわりを見せるのは、オリジナル・アギトにおけるオーヴァーロードの言動を元にしていると、考えることが出来るでしょう。
なお、バッファローロードには、エルロード的な性格も与えられているようです。しかも、頭にはΩの文字が。ちなみにアギトは「AGITΩ」と綴ります。
爆発のショックでG3-Xの映像送信が復活し、ショウイチの姿が八代に届きます。
ここでようやくショウイチの消息を八代が知ることになったわけです。
一連の騒動の後、海東は士に肩を貸していました。
「大丈夫かい、士。済まなかったね」
「お前、ここでは何を狙ってる?」
「人聞きが悪いなぁ。いい子にしててくれよ。そしたら、最高のナマコを御馳走するから」
素直に「済まなかったね」と謝る海東ですが、これは詐欺師的な発言と捉えるのが最も適当かと思われます。それでも海東が真にイヤなヤツにならないのは、海東の目的が単純明快で、ある意味純粋で可愛らしいからでしょう。
士は海東を跳ね除け、ショウイチを守る為に再び動き出します。
目の前から消えろというショウイチに、
「俺はあんたを守る。そう言っただろ?」
と士。しかし、ショウイチは念動力で士を翻弄し、殴り倒してしまいます。
このショウイチの行動は、本編全体を見渡してみても、やや不可解です。逆に言えば、整理された理屈を探ろうとするとダメだということで、結局、世捨て人となったショウイチは、付き纏ってくる士を迷惑に感じ、単純に「ウザい」のでしょう。
ショウイチには士を守る理由はなく、士に危険が及ぶことを回避するメリットもあまりありません。士はショウイチから見て「人間」ですから、危険を及ぼしたくないというのも確かでしょう。しかし、士は同時に「仮面ライダー」でもありますから、やっぱり「わざわざ付き纏うな」と言いたい感情のほうが強いと思われます。
士は、ショウイチに殴られたことにより、現れた夏海の前で気を失ってしまいます。
さて、G3ユニットに戻ってきた海東は、「グロンギをも倒す新しい敵」の出現を八代に報告します。
海東は当然アンノウンの存在を認知しており、八代が驚くと踏んでいたようですが、八代は「アンノウン」を数件の目撃例から認知しており、既にG3-Xの次のバージョンを用意していると言うのです。
海東はこの時期にG4チップが完成しているであろうことを、アギトの世界に飛び込む前に予め知っており、八代にカマをかけて聞き出そうとしたわけ。
ディエンドであれば、アンノウンに勝利することぐらい難しくはないでしょうから、わざわざG3-Xの有用性を貶めて、早く八代からG4チップの在り処を聞き出し、手中に収めようとした海東の行動は、彼ならではの執着心によるものであると言えます。
しかし、海東には、順当にG4が回ってくることはありません。
ショウイチのロッカーの前で、密かに泣く八代。
つまり、八代は優秀な装着員である海東を得つつも、G4の真の目的が「アンノウン撃退」ではないが故に、使用するのをためらっているのです。
そこに海東が現れ、
「探しましたよ。G4チップ。やはり、完成していましたね」
と一言。ショウイチのロッカーから完成していたG4チップを取り出し、八代とユウスケを威嚇射撃します。
遂に本性を現した海東!...ではなく、八代が隠していたことに内心苛立ったのだと思われます。八代とユウスケ、2人を傷つける意図はなさそうです。
なお、G4とは、アギトの劇場版「PROJECT G4」に登場した、強力無比でありながら装着者を死に至らしめる危険なシステムです。
一方、光写真館では、横たわる士を夏海が介抱中。
「いつもの士君なら、ちょっと人に手出しされただけで10倍返し。『悪いな』『忘れた』『ボコボコボコ』って」
と夏海。かっ、可愛い...(笑)。士の物真似(?)が可愛過ぎます。
「人を凶悪犯みたいに言うな」
と気が付く士。夏海は、それなりに士のことを気にかけているであろうことが、何となく分かる会話でした。
更に夏海は、
「どうしてあの人を守ろうとするんですか」
と士に問います。
士は、夏海に例のショウイチ宛の手紙を渡します。手紙の差出人は、八代でした。視聴者的には、差出人が八代であることは既に読めてますけどね。
その頃、海東はG4チップ入手にご満悦。追いかけて来たユウスケにG4チップの素晴らしさを説明します。
「凄いじゃないか。このG4チップは、人間の脳神経とシステムをダイレクトリンクさせる。素晴らしいお宝だよ」
「お宝?」
「士から聞いていないのかい?僕が興味あるのは、世界に眠る、お宝だけさ」
「返して下さい。それは、アネさんのものだ!」
「なぁ小野寺君。彼女は君のアネさんじゃない。別の世界の住人だ。分かってるだろ?」
「それでも俺は、アネさんの悲しむ顔を、二度と見たくない!」
クウガに変身しようとするユウスケ!
残念ながら、クウガは登場しませんが...。
結構穏やかな性格のユウスケを、海東と対立させるという難題は、八代を介して見事に達成されてしまいました。士と海東の価値観の違いから生まれる齟齬は、そのままユウスケと海東にも当てはまります。
海東は続けます。
「僕の旅の行く先は、僕だけが決める」
「旅の行く先?」
「君の旅はここで終わりらしいが、僕は違う」
海東の「僕の旅の行く先は、僕だけが決める」というセリフは定番化の兆し。この言葉の意味は様々に解釈できると思いますが、一応この時点で得られる印象をまとめておくと、「自分が目をつけたお宝を手に入れる過程で、邪魔をするな」という意味になるかと。
つまりは「単なるカッコいい言葉」というわけではなく、かなり攻撃的なニュアンスを含んでいるということです。
そこに八代が登場。海東が八代の銃撃でひるんだところをユウスケが飛び付き、海東はG4チップを落としてしまいます。
すかさず八代はG4チップを撃ち抜き(凄い射撃の腕だ)、
「あなたのものじゃないわ」
と海東に告げます。
「参ってしまうな。大切なものの価値が分からないとは」
と海東。ファイズの世界でも同じようなことを言っていました。今後、いつも同じようなパターンが巡ってくる、可哀想な人になるかも知れませんねぇ。
海東が去った後、「G4チップは本当に大切なものを守るために作った」とユウスケに告げる八代。
海東は物陰からそれを聞き、興味を抱きます。勿論、八代の言う「大切なもの」とはショウイチのことなのですが、海東は完全にそれを誤解しています。ただ、今回は八代が守りたいものと海東の言うお宝が、最終的にショウイチというキャラクターに落ち着くようになっていて、出来のいい落語のような感覚になっています。
先に言っておくと、八代が守りたいのはショウイチという人間自身であり、海東がG4以上のお宝(つまりはレアな存在)だと認めたのは、ショウイチの変身したアギトでした。はい。
同じ頃、士はバッファローロードからショウイチを助けていました。
「何故だ!なぜそこまで俺を守る!?」
「あんたが死ねば、八代が悲しむ」
ここではまだ、士が八代の為にショウイチを守っているように見えますが、実は...。
さらに場面は変わって、夏海が、
「士君を助けて」
と、ユウスケの元にやって来ます。
ショウイチと夏海がユウスケに手渡した例の手紙により、ショウイチと八代の過去が語られます。整理すると、次のようになります。
- ショウイチは、八代にとって一番大切な人だった
- 1年と少し前、八代とショウイチは、G3システムの開発に関わっており、ショウイチが装着してテストしていた
- ショウイチは、八代と共にG3の完成目前テストを続けていたが、ショウイチの体に異変が起き、ギルスの片鱗が
- ギルスの片鱗を見せ始めたショウイチは、アンノウンに狙われ始めた
- ショウイチは、八代に危険が及ぶのを恐れ、逃亡
- ショウイチがアンノウンに狙われていると気付いた八代は、アンノウンに対抗できるよう、G3-Xを開発
オリジナル・アギトには、こういったロマンスめいた個人的な思慕はあまり感じられませんでしたから、こういうアギトもいいなぁと思わせる設定ですね。
あと、やはり、G3-X以前にG3が存在していたのではないかという予想は当たっていました。
これにより、後で変身するアギトを含めて、芦河ショウイチという名前の意義はちゃんと果たされたことになります。
さて、ユウスケは、八代に、本当の装着者を連れてくると言い、出動命令が出ていないにも関わらず、G3-Xで出動します。
士とショウイチに合流するユウスケ。
ユウスケ「手紙を見た。芦河ショウイチが、八代さんにとってどういう人なのか」
士「そうか」
ユウスケ「でも、どうしてお前があの人を守る?」
士「あいつが死ねば、八代はまた笑顔を失ってしまう。八代の笑顔が、お前の望みじゃなかったのか」
ユウスケ「俺の為?」
士「ボヤッとしてんなよ。アンノウンがあいつを追ってる」
何と何と、士がショウイチを守ろうとしていたのは、ユウスケの為だったのでした!
士の、ちょっと照れ気味な態度に、さらに高感度急上昇です。考えてみれば、今回の士の目的は実に人道的。これまでは、ボーナスが欲しかったり、海東の邪魔をしたかったりという、利己的な動機ばかりでしたが、ここに来て、遂に「ユウスケの為」に動いたわけです。
故に、今回は士の行動を良い方向に曲解する必要もなく、純粋にこの世界の仮面ライダーであるショウイチと関わることが出来ています。
ユウスケは、エクシードギルスの元を訪れ、八代がG3ユニットで待っていると告げます。
しかし、八代の元へ戻る事を良しとしないショウイチは、ユウスケと取っ組み合いになります。オリジナル・アギトには、たまにこういった取っ組み合いの状況がありましたね。
「あんたは、自分がアンノウンに追われてると知って、八代さんを巻き込まない為に、姿を消した!」
「あいつを守るためには、それしか...」
「八代のアネさんは、とっくに気付いていたよ!」
ユウスケは必死で八代の真意をショウイチに伝えます。
そこにアントロード達が出現。ユウスケはG3-Xのパワーでアントロードを撃退します。そのパワーに驚くショウイチ。
ユウスケは、八代がアンノウン対抗の為にG3-Xを作り、もっと強くしようとしていることをショウイチに告げます。そして、
「アネさんは強いんだよ。俺や、あんたが思っているよりずっと。守って欲しいなんて思ってない。それどころか、あんたを守るつもりなんだ」
と伝えるのでした。
結局、このアギトの世界は、ショウイチと八代が、互いに互いを守ろうとしてすれ違っていたという、昼メロ的な世界だったわけです。
不幸にも、ユウスケは八代藍の影を八代淘子に見出してしまった為に、ショウイチと八代のラブロマンスの狭間で踊らされてしまったのですが、ユウスケが関わったことにより、この2人は再び昔のように手を取り合うことになるのですから、今回は士ではなく、ユウスケがこの世界に救済をもたらしたと言えるかも知れません。
さて、そこにディエンドが登場。
「G4チップより、大切なお宝ってやつ、早く見せてくれ」
と言いつつ、「KAMEN RIDE BLADE」でブレイドを呼び出し、
「痛みは一瞬だ」
と「FINAL FORM RIDE」「FINAL ATTACK RIDE」でアントロードの大群を一掃します。
「さぁ、助けてやったぞ。報酬としてお宝...」
と言いかけたところで、バッファローロードが登場し、大爆破。
全く以って、いいところを邪魔するヤツです。
「人は力を得れば、必ず間違った道を選ぶ。何故なら...」
と、いきなり人間としての道を説き始めるバッファローロード。と、そこに士が登場。
「何故なら、人は愚かだから...か」
と同調して見せます。
「そうだ。人は我々が守る。力など必要ない!」
とバッファローロード。冒頭に述べたように、オリジナル・アギトでも、アンノウンは人間を襲撃することはなく、ひたすらアギトに覚醒する可能性のある人間だけを襲撃していました。
繰り返しになりますが、今回はアギトの力を持つのはショウイチのみですから、アンノウンはちょっと毛色が違い、人間より高次に位置していて、グロンギから人間を守ることを旨としつつも、人間がアンノウンに対抗できる力を持つことには不快感を示しているという造形になっています。
もっと簡素化して言えば、アンノウンの庇護の中で人類は大人しくしておけということです。言わば、絶対的な支配、籠の中。そういうことです。
「ああ。確かに愚かだよ。死んだ女の面影を追って、全てを捨てようとしてみたり。大切な人を巻き込まない為に、自分一人で逃げ続けたり。な」
と士。そして、
「友達の為に、体を張ってみたり。な」
と続けるユウスケ。
「愚かだから、転んで怪我してみないと分からない。時には道に迷い、間違えたとしても、それでも旅をしていく。お前に道案内してもらう必要はない!」
と士が言い切ると、ショウイチの腰にオルタリングが現れ、士の持つアギトのカードに力が戻ります。このクライマックス前の士のセリフ、いつも熱いですね。
驚くバッファローロードは、思わず、
「アギト!」
と発します。士が、
「ショウイチ、これがお前の本当の力だ」
と言ったところで、
「貴様、何者だ!」
と問うバッファローロード。勿論、士の返答は、
「通りすがりの仮面ライダーだ!覚えておけ!」
パチパチパチ!
絶対に外さないお約束が嬉しいですねぇ。
そして、士とショウイチのダブル変身!
「守ってみせる!俺も!」
と言うユウスケを加え、3大ライダーの揃い踏みです。
「大したお宝だが、あれは持って帰れないな」
と海東。そう言ってそそくさと退散する軽快さも素敵です。勿論、海東の言う「大したお宝」は、アギト。オルタリングは「アイテム」ではなく「器官」に近いので、ベルトじゃないでしょう。多分。
早速、クィーンアントロードが3人に襲いかかります。
バッファローロードは、なおも、
「アギト、許されん!人が神に近付くなど!」
とショウイチを責めます。が、ショウイチは、
「違う!俺はただの人間だ!」
と反論し、あくまで人間を守る為にアギトとして戦うのです。
一方で、ユウスケも士を身を呈して守ります。
この「面割れ」。可能なのはG3シリーズくらいのものでしょう。戦隊では結構頻繁に出てきますけどね。それだけ、G3シリーズはシリーズ中の異色ライダーなのです。
バッファローロードに苦戦するアギトは、必殺キックで形勢逆転を図りますが、クィーンアントロードがバッファローロードを庇って粉砕されます。
普段のディケイドならば、前編のライダー顔見世戦で必殺技が披露されるのですが、今回の前編はエクシードギルスが担当した為、ここでの披露となったと考えられます。巧く見せ場を盛り込んでいて感心しますね。
そしてお約束の、
「ちょっとくすぐったいぞ」
が登場。
アギトは、「FINAL FORM RIDE」でアギトトルネイダーに。G3-X=ユウスケも乗せて攻撃を開始!
この構図、オリジナル・アギトでも、マシントルネイダーに乗ったアギトが、G3-Xを伴ってアンノウンを倒すというシチュエーションにて見られたと記憶しています。これはユウスケをフィーチュアしたという点でも嬉しい配慮です。
「FINAL ATTACK RIDE」でトドメを刺し、バッファローロードは敢え無く粉砕されました。
戦いが終わり、G3ユニットに挨拶に来るユウスケ。彼は、再び旅に出ることを決意していました。
「俺、何か分からないんですけど、俺に出来ること、それを探す旅の途中でした。ここで立ち止まってたら、怒られちゃうんですよ。それを、約束した人に」
約束した人、それは別の世界の八代刑事です。ユウスケは今も、彼女の笑顔の為に旅を続けているのでした。
「G3-Xはどうなる」という八代の先輩。そこにショウイチが戻って来ます。
「もうG3-Xは要らない。この世界は、この世界の仮面ライダーが守る」
と士。ユウスケに促されて手を握るショウイチと八代。士は2人に向けてシャッターを切ります。
そして、ユウスケと八代の別れが。
「またいつか、会えるわね」
「ええ。いつか、どこかで...」
このユウスケの疾走も、士はフィルムに納めます。
出来上がった写真は、こんな感じに。
この写真を見た栄次郎は、
「あ、なかなか男らしい面構えになったな」
と評価。士は、
「そうかな。俺も大人になったかな。うん」
と得意気。
「君じゃないよ。ユウスケ君だ」
と勘違いする士に辛辣なツッコミを入れる栄次郎。
「当然ですよ。小野寺ユウスケ、只今帰って参りました」
絶妙のタイミングで帰ってきたユウスケに、キバーラは大喜び。へぇ、キバーラってそういうキャラだったっけ?
とにかく、ユウスケが戻ってきたことで、いつもの光写真館になりました。
そして、次の世界は電王。
デンライナーが疾走していきます。さて、元々エンターティメントの要素てんこ盛りの電王に、ディケイドがどう切り込んでいくのか。楽しみですね。
ザタンゴールド
次回予告を見る限り、海東が電王の世界で狙うのはデンライナーらしいけど、残りの「響鬼」「カブト」の世界では何を狙うんでしょうね。
個人的には「響鬼」は音撃増幅剣・装甲声刃、「カブト」はハイパーゼクターだと思っています。
Firm
>この「面割れ」。可能なのはG3シリーズくらいのものでしょう。
「剣」でもブレイド(エレファントアンデッド戦)やギャレン(ギラファアンデッド戦)にマスク割れ演出がありますよ。
カブト系やイクサのように人造のライダーも増えてますからその内あまり珍しい演出でもなくなるのかも知れませんね。
SirMiles(管理人)
>ザタンゴールドさん
響鬼は布施明さんの変身アイテムだとか思ってましたが(笑)、アームドセイバーもありですね。カブトは私もハイパーゼクターだと思います。
>Firmさん
確かにブレイドでもありましたね。忘れてました。それだけG3系の印象が強いということで…。
私は意識が古いのかも知れませんが、どうしてもスーツ系ライダーってのは、メタルヒーローと被ってしまいます。
とは言え、本郷ライダーやライダーマン、Xなんかは確実に「マスク」ですから、源流は意外に古いんですよね。