脚本が大和屋暁先生で、しかも怪人の名前が浦沢義雄先生なので、徹底的なギャグに終始するのかと思いきや、やっぱり一筋縄ではいかない作風でしたね。しかも、次回への引きがあったという、まさかの重要回でもありました。
メインにフィーチュアされたのはつかさ。この人選も結構意外だったのですが、パトレンジャー側は遊び甲斐があるというか、設定や目的意識が単純なだけに、動かしやすいということなのでしょう。
脚本が大和屋暁先生で、しかも怪人の名前が浦沢義雄先生なので、徹底的なギャグに終始するのかと思いきや、やっぱり一筋縄ではいかない作風でしたね。しかも、次回への引きがあったという、まさかの重要回でもありました。
メインにフィーチュアされたのはつかさ。この人選も結構意外だったのですが、パトレンジャー側は遊び甲斐があるというか、設定や目的意識が単純なだけに、動かしやすいということなのでしょう。
魁利と圭一郎の珍道中を面白可笑しく描くのか…と思いきや、あまりに鋭い切り込みで魁利の暗部を抉るという、形容し難い一編。
コミカルなギャングラー怪人とその対処法といい、ウソが超下手な国際警察の滑稽な様子といい、お膳立て自体は完全にコメディなのですが、そこにちょっと重いドラマを仕込むことで、ひと味もふた味も違うものになりました。
気付けばもう30話で、ライダーの方も新番組に切り替わりましたが、遂に快盗と警察の関係性に大きく影響するような話が登場したわけで、かなりのインパクトでしたね。
中途半端なギャングラー怪人によって、圭一郎が被害を被るという、圭一郎メインのお話…と思いきや、まさかの総集編!
夏休み最後の締め括りエピソードとしての配慮か、はたまた「仮面ライダービルド」の最終話に遠慮したか、とにかく圭一郎の人となりを浮き彫りにするエピソードへの期待を見事にスルーしてくれました(笑)。
初美花の父親が登場し、少し快盗の悲壮感を和らげたコメディ仕立ての一編。しかしながら、メインキャラは魁利という面白いポジショニングが光り、魁利の人間性が、こちらも少し和らいだ感じで描出されました。
残暑厳しい中、ホッと一息つける清涼感に満ちたエピソードでしたね。
これはもう透真を恥ずかしい目に遭わせるためだけに書かれたとしか思えないお話(笑)。
特に咲也との関係が掘り下げられるということもなく、ひたすら咲也という人物に対する苛立ちを募らせ、一応最後は同情の一片を見せて終わるという、とりあえずシリーズ全体の流れの中では、有っても無くても影響のない一編でしたが…。
あざとく狙って当てるギャグ編のお手本のようでしたね。
夏休み編ということなのか、意図的にちょっと弾け気味の、本流から外れた挿話を展開してくる時期ですね。今回は初美花とノエルのカップリングで、ノエルの主役回とも言えるエピソードを打ってきました。
全編、快盗本位で流れつつ、非合法オークションの落とし前は警察に付けさせる(ただし、役割は完全に裏方扱い)という、巧いチーム配置が光ります。警察側にとってはやや中途半端で不満もあったものの、ノエルが双方に華を持たせるというのは良い結びで、今回が本流ではないことを利用した「特に対立のない展開」が心地良いですね。
前回ラストの強烈な引きにより、後編の趣を見せてくれる一編。
事件自体が前回でひと区切りついているため、テーマ等は一見離れているように見えますが、実は前回のやり取りをちゃんと継承していたりして、単なる新ロボ登場編とは到底片付けられない魅力と発見に満ちていました。
夏休みシーズン突入編としての連続編は、実に見事な構成だったと言えますね。
凄まじい暑さが続いていますね。Runを日課にしているのですが、生命の危険を感じます。ゴルゴムの仕業どころじゃないです。
さて、今回はノエルの絡みから離れて、魁利とつかさという意外な取り合わせで両チームの精神性を確認するという回でした。全く接点を見出せない二人の関わりが、コミカルな味を生み出すのかと思いきや、何ともシリアスなやり取りが繰り広げられ、その地味なストーリーテリングをド派手なアクションで補うという、かなり振り幅の大きいエピソードになりました。
ライモン軍団登場! しかし、軍団というよりライモン一座と言った方が似合う感じも(笑)。
今回、ノエルと関わりを持つのは透真の役目で、ニヒルな透真とどう交わらせるのか見当もつきませんでしたが、思ってもみない、しかし納得の行く共通点によって、実に素晴らしい競演を見せてくれました。
にしても、この三連休は灼熱地獄でしたね。図らずも今回のルパンコレクションがこの状況に呼応していたので、ちょっと笑えました。
ノエルを各メンバーと関わらせようという企画(?)第一弾。
今回は咲也と初美花の一向に発展しそうにない関係にスポットを当て、ノエルが色々と世話を焼くという、かなりオーソドックスなコメディを展開します。
登場以降、いわゆる「食えない男」のイメージを強めてきたノエルですが、今回は他意のない純粋なノリを見せ、意外な印象を視聴者に与えました。何となく警察寄りなポジショニングを見せることにより、彼のポリシーが少しだけ見えた気がしますね。
ノエルの人を食ったような言動を具に確認できる秀逸な回となりました。初登場で謎を提示し、二話目でその謎を深めてしまう罪深さ(笑)。
どちらも裏切らず、どちらも騙し、どちらも信用させる。まさしくスパイの鑑! 彼の正体に関する情報は劇中でいとも簡単に開示されまくっていますが、結局のところ真の正体はよく分からないというのが良いです。
毎シーズン、大抵この時期になると登場する追加戦士。
あの手この手で、安定し始めた世界観に揺さぶりをかける役割を担わせることになりますが、巧く機能するシーズンもあれば、残念ながら逆効果な場合も。
さて、今シーズンの「あの手この手」は一体どう作用するでしょうか??
今回の登場編に限った印象ではありますが、あらゆる手段と描写を駆使した贅沢三昧な画面作りが鮮烈で、素晴らしいデビューになったと思います。
パトレンジャー単独回と称しても差し支えないエピソード。咲也をメインとし、圭一郎編とは少し違う角度から警察官の在り方を問う、コミカルながらも熱さのある好編でした。
今回、魁利たちは快盗の扮装こそあれ、変身後のシーンが皆無という挑戦的な作劇になっており、90年代のパターン破りを彷彿とさせながらも、パトレンジャーの活躍はセオリーどおりに描かれ、非常に面白い印象を与えてくれる構成でした。
大きな展開の前に設定を整理しておくのは常套手段であり、今回はルパンコレクションの設定について語られ、さらにグッドストライカーの振る舞いに関する秘密も明かされることとなりました。
しかしながら、設定編がハマりやすい「セリフだけが延々続く」といった傾向は全く以て皆無で、むしろもう少しその辺の事情を聞かせて欲しいという程度に留めているのが美点。「仮面ライダービルド」が設定の意外性に面白さを求めている(特に最近ほぼ毎回バトルと説明ダイアログ「のみ」で構成されているきらいがある)のに対し、本作(というより特に今回)はアクションに面白さを求めていて痛快でした。
圭一郎氏のキャラクター性をさらに深める一編。
いや、深まったというよりは「やっぱりそうだよね」と思わせる方向に、より斬り込んだというべきか。とにかく楽しく切ないエピソードになりました。
不器用なヒーローが、女性と巧く接することのできない様子は、頻々と描かれてきた経緯がありますけど、今回はカリカチュアライズされつつも、情感に訴える作劇になっていて、一風変わった雰囲気を存分に味わうことができるようになっていました。