オルタニティ第四段は、デストロン側のラインナップとして妥当なセレクトとなる、スタースクリーム。航空機のイメージが色濃い(というより、戦闘機のイメージしかない)スタースクリームを、どのようにカーモデルへと落とし込んでいくのか、発売前より興味を引いていました。
なお、オロチモデルは、SUZUKI SWIFT SPORTモデルの展開と同様に、別キャラ(スカイワープ)との同時発売。元々、ジェットロン軍団はリカラーモデルによって成立していたので、この展開も至極順当なものだと言えるでしょう。
ビークルモードは、まさかの光岡オロチ(ホワイトパール)。オロチは私が乗ってみたい車の一つで、最大手メーカー群では生み出せないカスタムメイドの高級感と、挑戦的なスタイリングが抜群にカッコいい車です。近年は、スポーツカーといえどもスタイリングが割とウォームな曲線中心である中、このオロチはむしろ威圧感や妖艶さを抱かせる複雑な曲線で構成されており、正に野心家スタースクリームにピッタリの選択だと思います。当モデルのビークルモードは、難のあったSWIFTモデルに比べてパーツ精度が非常に良く、完成度が格段に上がっています。
ロボットモードは、スタースクリームのイメージを喚起させるパーツを随所に配しつつ、あくまでオロチのロボットモードとして設計されている感があります。ジェットロンのアイデンティティである「戦闘機」の記号も背部や脚部といった目立つ部分に配置されています。
変形ギミックに関しては、股関節がタイトなのと、ドアの接続部のボールジョイントの緩さがあって、スムーズとは言えません。ただし、手順自体は良く練られており、一度変形させてみると次回からパーツ移動が容易に思い出せるのはさすがです。この辺りは実写映画シリーズ展開のノウハウが活きているように思います。
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