バンダイ 1/48 リアルロボットレボリューション(R3) SPTレイズナー

 かなり長い期間、押し入れの中に作りかけで眠っていた「R3 レイズナー」を完成させました。

 このキット、当時からあまり評判は芳しくなく、実際に組んでみて確かに宜しくないキットなのですが、完成した立体物としてはなかなかのものだと思います。劇中と設定画の折衷も巧く成立しています。

 現代的な高額ロボットプラモとして見た場合、同カテゴリのガンダムMGシリーズと比べると、関節可動はかなりお粗末で、合わせ目がどこもかしこも旧キット的。塗装派にとっては、パーツ数の多さに加えて、前述の合わせ目処理の煩雑さが多大と来ており、極端な話、片腕を塗装して完成させるだけで、HGUC本体並みの労力がかかるという…。

 パーツの色分け自体はほぼ完璧に近いので、まとめ塗りが出来るのですが、強度を考慮した構成になっている為に、後ハメ加工も困難を極め、色々な部分で失敗しています。

 最大の失敗は、ガッチリ合わせ目処理をした後に、ポリキャップを仕込むのを忘れていて、どうにもならなくなった事…って、これは単なる私のミスですが(笑)。なので、途中で投げ出したのですが、子供に「勿体ない」と言われて完成まで何とか漕ぎ着けました。他にも、マスキングテープに下地ごと持ってかれるとか、つや消しクリヤがカブりまくったりとか、とにかく良い事が全然ない工程でした。はい、全部私個人的なミスです。

 というわけで、キットの正当な評価云々が出来ない中、とりあえず完成させた感じですが、まぁ超オーソドックスな塗りでこんな感じになりました。

1/48 R3 SPTレイズナー



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トランスフォーマー・マスターピース MP-14 アラート

 トランスフォーマー・マスターピース第14弾は、保安員アラート。

 実は、リリース順で行くとアラートは13番目。本来はMP-13としてサウンドウェーブがリリースされる予定だったのですが、それは延期となり、先に14番目のアラートが先行した次第。

 アイテム自体は、MP-12 ランボルのリデコ。元々G1の初代トイにおいてもランボルとアラートは同型のリデコ商品であり、もっと遡れば、ランボルのオリジンである、ダイアクロンの「ニューカウンタックLP500S」と、アラートのオリジンである同「ニューカウンタックLP500Sポリスカータイプ」も同型のリデコ商品…。というわけで、タカラのリアル変形ロボ玩具黎明期からの脈動が、正に現在も連綿と受け継がれているわけですね。

 まぁ、それはあらゆる玩具メーカーにとって当たり前のコスト削減戦略なんですけど、ダイアクロンやTFの場合、そこにリデコの枠を超えた「個性」を込めてくる辺りの巧さがあると思うんです。

 今回のアラートも、アニメ準拠の為に頭部造形を変更したり、わざわざ胸上部の形状を変えてきたり、肩部のタイヤを造形したりと、入念な「個性の表現」が見られます。アニメにおけるアラートは、ランボルと同型ではなく、明らかに「2シーズン目のデザイナーの手による別物」であり、同様の例として、プロール&ストリークとスモークスクリーン、トレイルブレーカーとホイスト、ジェットロンと新ジェットロンが挙げられます。いわゆる「後期デザイン」は、日本のロボットアニメ寄りのスマートな「前期デザイン」と比べ、ややファットかつトイ寄りな印象でまとめられているのが特徴です。

 上記の理由によってアニメ設定に差異が出ている為、アニメ準拠を強烈に意識して完成したランボルを元にしたアラートは、アニメ設定の再現性という点においてやや難があるのは否めません。些末な事を挙げればキリがないですが、肩部からドアが丸ごとぶら下がっていない事、大腿部がアニメ設定の白あるいは銀ではなく、旧トイ準拠の赤になっている事。この二点が目立つ箇所でしょう。

 ドアについては、変形ギミックの関係で再現不可能。大腿部については、金型の関係で成形色を赤にせざるを得ず、銀色に塗装するにもコストが合わなかったであろう事が想像出来ます。ただ、旧トイ準拠との折衷によって、ギリギリ体裁を保ったのは、逆に賞賛に値すると思います。

MP-14 アラート

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