SirMilesのマニアックな日々

騎士竜戦隊リュウソウジャー 第42話「決戦のステージ」

 時間の関係でどうしても当ブログの優先度が下がってしまうのですが、今回はモチベーションをさらに下げるような出来だったと思います。

 折角のワイズルー退場譚なのに、なんだこれは…。

ファントムマイナソー

 「オペラ座の怪人」を意識した劇場のマイナソーといったところ。「デンジマン」のフイルムラー等々、ヒーローを劇中劇に巻き込んで幻惑するパターンは昔からあるわけですが、今回は巻き込んだヒーローをシナリオどおりに動かすという趣向でした。

 この巻き込み方がどうも今一つ。

 確かに、メルトとトワによる、かなり練習したであろうキレッキレのダンス(衣装もなかなかの恥ずかしさ・笑)、棒読みから徐々に本気度が上がっていくカナロとアスナによる「ロミオとジュリエット」など、ビジュアルとしての見所、シチュエーションの面白さといった部分では突出した魅力を放っていますが、如何せんどれも尺が長すぎて何を見せられているのか、こちらが困惑するような場面設計。

 難を逃れたコウとバンバによる、頭を使ったマイナソー探索といった美点はあるものの、そこから先はクレオンのミスがなければ逆転できなかったという流れになっていて、偶然に助けられる必然性の薄さで納得感も低かったわけです。

 巨大化してからもあっさり片付けられてしまいますし、生み主は何故かバンバに妙な言説で説教されてましたし、様々なシーンでテンションを下げられてしまいます。

ワイズルー

 エンターティナーを自称する彼ならではの幕引きだったかと言えば、それは断然「否」ではないでしょうか。緑川光さんの熱演がなければ評価はマイナス点ですよ。

 マイナソーを出さずに、どうせならワイズルー渾身の劇場仕立てとして、ワイズルーが主役として振る舞うのが筋ではないでしょうか。終幕のみにコウとの決闘が待っているというのでは、不憫過ぎます。

 「死なずに消えゆくのみ」という美学を以て退場するシーンは美しかったと思いますが、これもマイナソーの仕掛けた大袈裟な舞台装置の残滓が余計なテイストを付け加えていて、折角クレオンに感情移入しかけた視聴者が、妙な笑いでその感情を引き剥がされるという結果になってしまいました。

 これ以前に、ここで退場させて良かったんですかねぇ…? まあタンクジョウやガチレウスのような前例もあるので、どこかで蘇るかも(笑)。

うい、突然の海外逃亡

 大人の事情なのでしょうか…?

 異様なハイテンションでアメリカに旅立ってしまいましたが、違和感バリバリでしたね。

次回

 というわけで、これ以上の感想はひねり出しても出て来ないので、次回に目を向けることとします。

 永井大さんが戦隊に帰還!! マスターブラック、ちゃんと出てくるとは思っていなかったので、嬉しいですね。

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