コウとティラミーゴの関係にスポットを当てたエピソード…にしては、特に何も掘り下げられることなく、いつものコウとティラミーゴで終わった気が(笑)。
ただ、久々に前に出てくる子役ゲストと、その母親のドラマにはちょっとしたエスプリが含まれていて、何となく第2期ウルトラのような雰囲気がありましたね。
ノームマイナソー
今回のメインゲストである一郎の母・京子から生み出されたマイナソー。
前回がシルフ、今回がノームということで、エレメント系の妖精モチーフが続きましたね。土属性だけに、地中に潜んでミサイル攻撃を行うという、ある意味では最強のマイナソーでした。
地中に潜行する、いわば潜り込むという能力は、京子が内科医で胃カメラの専門家であるという関連付けが行われており、これまた前回同様、生み主との関連性が強く描かれていましたね。白衣を着ているのもそういう関連性故なので、納得です。
地中での活動がほとんどだったため、等身大戦も巨大戦もほとんど展開されず、爆撃から逃げ回るリュウソウジャーのシーンで占められました。ただ、素面アクションでの近距離爆破の迫力や回避行動の的確さで満足度が高く、久々に軍事系戦隊のエッセンスを垣間見ることができました。
こっそり作戦をさせるつもりだったガチレウスの思惑に反し、ワイズルーとクレオンのコンビが積極的に巨大化させたことでアスナに勘づかれてしまい、結果的に失敗に終わるという、敵の内乱劇を茶化したような展開も楽しかったですね。
最恐タッグ??
プリシャスを出し抜くためにガチレウスとワイズルーがタッグを組んだわけですが、一緒に戦闘に参加するといったような展開ではなく、秘密裏に手を組んでいてそれぞれが好き勝手に動いていたので、最恐タッグとは言い難い…(笑)。サブタイトルとはかなり乖離しているような気がします。驚異は見えざるマイナソーにあって、ガチレウスとワイズルーにはなかったですからね。
最強タッグ??
一方で今回には、一郎を庇って黙秘を続けるティラミーゴと、それを反抗期とでも言わんばかりに責めるコウとの間の溝を、周囲の助言が解消していく流れがあります。これは反抗できない子供である一郎とその母の関係性と対比されていて、前述の通り第2期ウルトラの、特に田口先生のドラマに通ずるところがありますね。少なくとも私の琴線には響きました(笑)。
バンバの「騎士竜を支配しようとしていないか」という助言など、見所は随所にあるのですが、コウとティラミーゴの関係性にはあまり影響がなかったように見えて、ちょっと薄味でしたね。勿論、二人が一郎と京子の救出に大活躍するクライマックス、そしてティラミーゴに跨がって戦うスーパーバトルには興奮を禁じ得ませんが、前段階に言及された「亀裂」に対する納得度が低いので、やや相殺でした。
アスナ
尾碕真花さんの写真集がリリースされて話題を呼んでいますが、劇中でも目立った大活躍をしました。
修行の成果として、集中力が身についた彼女は、聴覚を研ぎ澄ませてミサイルの飛来を察知。見事リュウソウジャーの危機を回避してみせるのでした。
聴覚に優れるメンバーが居る戦隊と言えば、ジャッカーのサイボーグ聴覚、ゴーグルイエロー、バイオマンの超電子イヤーくらいしか思いつかないのですが、そうした珍しいカテゴリーにアスナが加入するのは感慨深いものがあります(?)。
吉井怜様
「仮面ライダードライブ」での出演が記憶に新しい吉井さん。個人的にはやっぱり「仮面天使ロゼッタ」ですね。
グラマラスなグラビアアイドルとして鮮烈な印象を残す美少女でしたが、大病でも有名になってしまいました。劇的な「生還」には心から喝采を送った覚えがあります。
今回は教育ママの医師といった役柄で、益々活躍の場を拡げているなぁ…と感激しました。
次回
予告で見られたマント姿がこれまた戦隊らしくない感じで格好良い(リュウコマンダーっぽくもありますが)。燃えるパワーアップ劇を期待します。