中途半端なギャングラー怪人によって、圭一郎が被害を被るという、圭一郎メインのお話…と思いきや、まさかの総集編!
夏休み最後の締め括りエピソードとしての配慮か、はたまた「仮面ライダービルド」の最終話に遠慮したか、とにかく圭一郎の人となりを浮き彫りにするエピソードへの期待を見事にスルーしてくれました(笑)。
改造ポーダマン
ゴーシュの手によって金庫を頭部に移植されたポーダマン。出で立ちというか、振る舞いがほとんど「カメラ男」。
頭部に金庫を持つというビジュアルは、ある意味どのギャングラー怪人よりもインパクトがあったりして…。
この改造ポーダマン、ルパンコレクションの能力によって人間の記憶を写真化して奪い取ってしまうわけですが、その毒牙に圭一郎がかかってしまい、記憶を取り戻すために各人が奔走するという筋書きです。
冒頭の出現シーンでは、素面アクションが満載! そのテンポの良さと手数の多さは、総集編の添え物の域を遥かに超えており、稼いだ尺の分、手間をつぎ込むという意気込みすら感じられるものでした。
記憶喪失の圭一郎
記憶喪失とは言え、圭一郎が失ったのは時系列からすると今シーズン開始より少し前から現在までの限定された期間のようです。
その後、今シーズンの経過を辿っていくのが本エピソードの主旨になるわけですが、写真化された記憶というアイテムが非常に巧く機能していて、総集編でありながらちゃんとしたプロットが展開されるあたり、素晴らしいですね。
写真も、全部を回収しきれてないというエクスキューズがこれまた効いていて、つかさと咲也が現場に回収しに行くところなどはいかにも警察的ですし、また回収した写真はよりによって、つかさにとって恥ずかしい記憶だったりもして、しっかり笑わせてくれます。
一方で、魁利たちの手元にも写真が渡ることで、快盗側からの総集編さえも展開できており、このアイディアの素晴らしさには感心しきりでした。透真の回想は何故かレオタード回がメインでしたが……。
ノエルは圭一郎の記憶が戻らなければやりにくいと明言しており、快盗と警察双方が揃ってこそ、自分の目的を達成できるとでも言いたげな様子でした。こういう引っかかりを少しだけ混ぜてくるのも実にニクい。
結局、渋々魁利たちは圭一郎の記憶を取り戻す手伝いをすることになるわけですが、そこでは「情の魁利」が巧く効いていましたよね。
記憶を取り戻した圭一郎は、すぐにいつも以上の「暑苦しい男」に戻りましたが、それを見て嬉しさのあまりハグしまくる咲也の暑苦しさにも注目したいところです(笑)。
浴衣!
メンバー全員(ただしヒルトップ管理官とコグレさんは除く…)が浴衣に着替えてノエル主催のノエル歓迎会(笑)を開催。コグレさんの計らいで食材に贅を尽くす(そして透真がそれを喜ぶ)というあたり、キャラクターの髄を利用し尽くす感があって見事でした。
それにしても女性陣の似合いっぷりはさすがでしたね。ノエルの奇抜な浴衣もかなりのものでしたが。
ルパンコレクション
今回のコレクションは「ゴーバスターズ」に登場したイチガンバスターでした。カメラと言えば、初代イエローフォーかゴーバスターズの武器くらいしか思いつかないですね。
公式サイトでのヒントは「シャットダウン」でしたが、造形物がイチガンバスターそのものだったので、すぐに思い出すことができました。
次回
そして次回は、その圭一郎を再びフィーチュアして、魁利とカップリング。何が起こるのか、非常に楽しみですね。