今回も抜群の面白さ。基本的にパトレンジャーのターンでしたが、ルパン側の主張も多く盛り込まれていて、やはり全体的に情報過多な感もありました。しかし、ちゃんと整理されていて理解できる構成になっているのは凄いですね。
日曜日にインフルエンザに罹患してしまい、今日ようやく書くことができます…。
主題歌が難しい!
ミドルテンポのおしゃれな男女デュエットという、戦隊初と言っても良い挑戦的な曲調でした。男女でルパンとパトを歌い分けていて、別のメロディを歌いつつ所々合流してハモるという、高度な対位法のテクニックで成立しています。
でもこれ、メインターゲットの子供たちには歌えないんじゃ…(笑)。
と思いつつも、「タイムレンジャー」のような例もありますし、慣れるにつれてこれが普通になるんでしょうねー。
動機が重い!
第一話、つまり前回がルパン結構ライトな作劇に終始していたのに対し、今回はルパンレンジャーが何故活動を開始したのか、そのきっかけが描かれることになり、それが結構ヘヴィな動機で驚かされました。
三人それぞれの大事な人物が、何者かによって氷漬けにされて消滅するという、かなり深刻な絵面が展開され、インパクトがありました。
一方、パトレンジャーの方もコメディ色が控え目になり、特にパトレン1号こと圭一郎がその職務に真っ直ぐな眼差しを向けるシーンには、言い知れない熱さがありました。
昭和っぽい!?
その圭一郎のシーンで最も感じられたのは、パトレンジャーが昭和の戦隊っぽさを意識している点。キャスティングも絶対そんな感じですよね。
パトレン3号こと、つかさの気合バッチリな強めのボイスも、ダイナピンクあたりを彷彿させて超高得点ですよ、私の中では! これが普段とのギャップで萌えさせてくれんではないかと期待しているところです(笑)。
U号が奇抜!
パトレンジャー三人が融合してU号に! こういうギミック、いいですね。今回、パトレンジャーには変身や名乗りのエフェクトを伴うシーンもちゃんと用意され、主張していた上でこれですからね。
さらに、そのU号を可能にしたガジェット・グッドストライカーが、今度はルパンレンジャーの巨大ロボ・ルパンカイザー誕生に関わっているのが見事。両戦隊の間を行き来するルパンコレクションの謎が素晴らしいスパイスになっています。
特撮が熱い!
パイロット版となる初期編では、奇抜な特撮シーンが必ず展開されるのですが、今回もこれでもかと言わんばかりの豪奢な巨大戦に彩られました。前半の追跡シーンの豊富なアイディア、後半のロボ戦の華麗さ、必殺技を銃撃にするセンスの良さ、すべてが良いベクトルを向いています。Excellent!!
次回
両戦隊の対立劇を展開しつつ、内部の葛藤劇まで描く貪欲なドラマが展開されそうで楽しみです。ギャングラーの影が薄くならないことを祈りますが(笑)。