SirMilesのマニアックな日々

トランスフォーマー・マスターピース MP-13 サウンドウェーブ (with コンドル)

 リリースはMP-14 アラートと前後してしまいましたが、マスターピース・第13弾のサウンドウェーブです。

 オリジナルのトイ自体、元々出来が良く、アニメ劇中でのクールなイメージも突出して格好良かった為か、サウンドウェーブはコンボイやメガトロンと並ぶ人気キャラクターとなりました。長らくマスターピース化が望まれていましたが、多数の要望の元、ようやくリリース。

 リリースされたマスターピース版・サウンドウェーブは、そのスタイリングや量感(オリジナル・トイのブロードキャストとほぼ同じ大きさ)、新設計のマスターピース・コンドル付属という豪華な仕様によって、満足度の非常に高いものになりました。

 変形プロセスも、しっかりとしたボックス型になるよう、細部の動きが熟慮されていながらも、過程で次の変形工程が見える絶妙さを持ち合わせており、見事です。

 新旧カセットロンを3枚内部にセット出来るプレイバリューの高さも秀逸。ただし、イジェクト機構には少々粗さがあって、引っかかってイジェクトされない現象が、割と頻繁に起こります。まぁ、本体をシェイクすればカバー出来るので、致命的な欠陥とまでは言えないと思います(笑)。

 一方のコンドルですが、旧トイではレーザーキャノンが着脱式で、カセットモードでは余剰パーツになるのに対し、今回はマスターピースらしく、差し替えなしの完全変形を実現。旧トイと同サイズでレーザーキャノンを含めた完全変形を実現するとは思ってもみなかったので、ある意味サウンドウェーブよりも衝撃でした。

 今時、マイクロカセットテープも、そのプレーヤーも、実物を見かける事は稀ですが、それらを今商品化出来るキャラクター人気の高さには、今更ながら驚きますよね。

 まずは、例によってロボットモードから。

 変形に必要なパーツも、イメージを損なわないディテールとして処理され、アニメから抜け出てきたかのような、素晴らしいスタイリング。正にサウンドウェーブの決定版。

 リアビュー。フロントビューよりもディテール密度が高くなっていますが、変形の都合を背中に回すという安易な設計ではなく、アニメ設定のハイディテール化という方向性を示しています。

 上半身アップ。フェイス部はアニメに忠実です。旧トイの頭部が、デストロンマークの元になったのは有名。イジェクトボタンやナビゲーション操作ボタンには、メッキパーツが使用されています。

 旧トイにもあった、電池状パーツ。

 マスターピース版では、完全変形して振動ブラスターガンに。

 振動ブラスターガンを装備。グリップにジョイントがあり、掌に差し込む事でしっかり保持出来ます。

 アクション性は、マスターピースシリーズにおける標準的なもの。腿の付け根の可動が独特です。

 胸部にコンドルを収納。旧トイの要となるプレイバリューは、マスターピース版でも健在。

 イジェクトシーンを再現。人差し指のみ、独立で真っ直ぐに伸ばす事が可能なので、このようなポージングを難なく再現出来ます。

 「イジェーーークト!」政宗一成ボイスが聞こえてくるかのようです。

 カセットモードのコンドル。

 カセットケースが付属。ミクロマン時代にもケースがあり、「実在ガジェット」のリアリティが演出されていました。カラーリングは、充填されたエネルゴンキューブを意識しているのかも。

 イジェクトと共にトランスフォーム開始。

 頭部が出現。持ち上げにくい場合は、裏から押し込むと、わずかに浮かせる事が出来ます。

 側部からレーザーキャノンを持ち上げます。

 下面に畳まれている主翼を開きます。

 裏面。

 脚部を起こします。

 ほぼコンドルの形に。

 両翼を開いてトランスフォーム完了。

 こちらも、アニメから抜け出たかのようなスタイリング。しかしながら、旧トイとの違いをあまり感じさせない辺り、旧トイの完成度の高さが窺えます。

 リアビュー。よくレーザーキャノンを余剰パーツとせず、変形を実現させたものだと思います。

 何と、スパイカメラまで展開可能! ここまでやる処が凄いです…。

 両翼をはばたかせる事は出来ませんが、いわゆる降着ポーズを再現出来ます。可愛い…。

 エネルゴンキューブが一つ付属。あとの二つはAmazon.co.jpの予約特典です。単なるアクリルボックスではありません。

 このように、胸部に装着して、劇中の「エネルゴンキューブ生成」を再現出来ます。使わないキューブは、マスターピース・シリーズの細かい部品の整理にピッタリ(笑)。

 胸部ディスプレイパネルも付属。胸部に装着する事で、劇中イメージを再現。中のディスプレイシートは、説明書に付属しているものをカラーコピーして使用。

 ディスプレイシートは、二種印刷されています。工夫次第で色々と遊べそう。

 メガトロンガンも付属。MP-1等に付属していたタイプと同じものですが、材質が置き換えられているようで、より頑丈になっています。

 サイレンサーやスコープ、ストックといった部品は取り外しが可能。

 このように、サウンドウェーブに持たせる事が出来ます。

 メガトロンガンは、コンボイに持たせる事も可能。

 勿論、スタースクリームにも持たせられます。スタースクリームが一番合うかな。

 腰部にセンサーパーツを装備。

 センサーは、腕部に取り付ける事が可能。印象の薄いアイテムですが、雰囲気は良い感じ。

 スタースクリームとの対比はこんな感じ。そもそも劇中での対比はメチャクチャなので、キャラクターのポジショニングから算出して妥当な処ではないでしょうか。

 トランスフォーム開始。

 腕部のパネルを開き、拳を収納。

 絶妙なクリアランスで拳が収納されます。

 パネルを閉じると、拳の収納が完了。

 背部のパネルを開き、頭部を収納します。

 こちらも絶妙なクリアランス。

 収納ギミックは、機能性に溢れていて、良い雰囲気です。

 左肩のエレクトリックランチャーを後方へ180度回転。

 エレクトリックランチャーを背部に倒します。

 振動ブラスターガンを電池状に変形させ、装着します。旧トイでは、完全に電池として扱われ、リアリティがありましたが、今回は必ずしも「電池」というわけではないようです。

 肩部のパネルを開きます。

 腕部を後方へ回します。展開した肩部パネルが、電池状パーツの蓋になる辺り、良い感じ。

 続いて、腰部に注目。

 このように、腰部がわずかに前方へとスライドします。

 続いて、脚部の変形。

 側面のパネルを展開します。

 膝下より、90度回転させます。

 足の付け根から、脚部を展開します。

 続いて、足首の変形。

 足首を後方へ回転させます。

 さらに足首を回転させ、爪先とパネルを接続します。

 膝から下の脚部を持ち上げ、起こします。

 膝関節を収納しつつ、胴体に接続していきます。

 脚部と胴体を、完全に接続。

 続いて、パネルの変形。

 パネルを折りたたんでいきます。

 パネルを折りたたむと、カセットプレーヤーの側面が完成します。

 続いて、腰部前面の変形。

 一旦、股間のパネルを前部に展開。

 パネルの先端を伸ばします。

 さらに、パネルを左右に展開。

 パネルを下に倒します。

 パネルを上にスライドさせます。

 ポータブルカセットプレーヤーのガジェットモード、完成。

 リアビュー。やはり、前面に比べてロボットモードの痕跡がかなり見受けられますが、それでも、適度な一体感を醸し出しています。

 勿論、この状態でもイジェクト機構は健在。

 裏側のハッチを展開可能。何と、ここには、ランブルやフレンジーのマシンガンを収納出来ます。

 実際のヘッドフォンやイヤフォンを接続する事が可能。無論、音楽デヴァイスとしての機能はありませんが。

 この後、マスターピース・ブランドは、各種カセットロンを充実させる戦略に出ます。一連のリリースから、ラットバットが外れているので、いつか発売して欲しい処ですね。また、ブロードキャストのマスターピース化が有り得るのか、こちらも気になる処です。

モバイルバージョンを終了