スター・ウォーズのアイコン・キャラクターがダース・ベイダーならば、メカのアイコンは恐らくミレニアム・ファルコンでしょう。
円盤と何らかの構造物を組み合わせた宇宙船の典型は、スター・トレックのエンタープライズと、このミレニアム・ファルコンにとどめを刺します。非常にキャッチーなシルエットと、劇中で「銀河一速いポンコツ」と称される高いキャラクター性、そして艇長であるハン・ソロの魅力が相俟って、唯一無二の「有名な宇宙船」として君臨しています。
「フォースの覚醒」にも若干のマイナーチェンジを経て登場しており、地上スレスレを縦横無尽に飛び回る姿が、新しい魅力を振りまいていました。バンダイのメインとなるプラモデルラインでは、その「フォースの覚醒」版が1/144スケールでリリースされ、旧版を待ち望んだファンはちょっとモヤモヤすることとなりましたが(笑)、このビークルモデルがその渇きを少し癒やしてくれました。
キットについて
相変わらずの超絶クォリティ。手のひらサイズの小さいボディに、これでもかとディテールを詰め込んだ素晴らしいものです。
パーツ構成もこれまた相変わらず良く練られていて、シンプルな貼り合わせでどんどん出来上がっていく様子はこのシリーズの美点です。
カラーリングは例によってシールで補う形式ですが、塗り分け箇所はごく少ないので塗装でも大した手間ではありません。むしろ塗装の方が綺麗に仕上がるはずです(…と、いつも言っている気がしますが)。
塗装について
ガイアノーツの黒サフを下地に使い、ボバ・フェット用に調色していたグレーを本体色に使用しました。
赤系のマーキングは艦底色、黄色系のマーキングはオレンジイエローです。グレーのマーキングはガルグレーにしました。
ガイアカラーのクリアーブラックでのプリシェーディング、Mr.カラーのつや消しクリヤーによるコートの後、Mr.ウェザリングカラーのマルチブラックでウォッシングしています。
いやぁ、実に簡単でいいですね。造形が良いと塗装も楽です。
各部ショット
手のひらサイズとは思えない精密感がたまりません。ウェザリングカラーのノリも良く、簡単にプロップ風のファルコン号になります。
後部排気口は大袈裟にシェーディングして雰囲気を出しています。側面のぎっしりディテールが素晴らしい。
コクピットが黒塗りなのはビークルモデルの共通仕様ですが、このサイズだと気になりません。各部を走る精密な配管に注目。
底面は上面よりおとなしめですが、劇中での活躍が印象的な機銃もしっかりモールド。スタンドはボールジョイントなので好みの角度で飾れます。
後部スラスターにはシルバー+ガイアカラーの蛍光ブルーを。ブラックライトで光ります。毎回同じことを言いますが、電飾が面倒な方にオススメです!
ビークルモデル、次はタイファイターセットが控えています。さらなるラインナップも発表済とあって、嬉しい悲鳴が続きますねー。