SirMilesのマニアックな日々

バンダイ 1/144 HGUC ガンタンク

 これまた押し入れより発掘した積みプラ消化です。

 HGUCとしてのナンバリングは7番目ですが、元々単純な構造で旧キット自体も傑作キットだっただけに、初期HGUCの中でも、かなり組み易さ・造形共にハイレベルだと思います。現在の目で見ると、砲身が丸々貼り合わせ構造だったりして大変な部分もありますが、逆に言えば砲身と肩部だけちゃんと合わせ目を消せば、後はそれほど目立つ部分もなく、いい完成品が手に入ります。

 本当は戦車プラモ並みにウェザリングをしてみようと思ったのですが、どうもガンタンクのノーマルなイメージからは離れられず、結局いつも通りのオーソドックスな塗装になってしまいました。

 アンテナをちょっと削った以外は、完全に素組みです。合わせ目消しを行ったのは、頭部、腕部全般、胴体、砲身。HGUCは殆どのアイテムが手持ち武器を貼り合わせ構造としているので、武器のないガンタンクは楽でした(笑)。

 塗装は、いつもの黒サフ+GXクールホワイトによるグラデーションですが、グレー部に関しては、黒サフの上にガンダムカラーのグレーをそのまま吹き、その上にグレーFS36375でグラデーション塗装をしています。転輪は、中心にちょっとだけグレーFS36375を吹く程度にしています。

 キャタピラは軟質素材なので、塗装しても剥がれます。ここには、ミッチャクロンマルチという商品を使ってみました。

 これはいわゆるプライマーなのですが、強度と塗装の密着度が物凄く、これを塗布後の塗装には全く問題がありませんでした。ただし、素材をある程度侵す性質があるようで、厚塗りになってしまった部分に妙な皺が寄ってしまいました。キャタピラ部で逆に雰囲気が出たのでOKとしましたが、他のキットにあるような軟質素材によるアンテナパーツや、ポリ手首、ポリキャップ関節への塗装に使用する際は、薄い塗膜になるように、かなり意識する必要があると思います。

 後は、タミヤのウェザリングマスターを適宜塗り付けています。

 全体像。いかにもガンタンクです。ガンタンク以外の何物でもありません。いい雰囲気です。

 リアビュー。バックパックの表現が秀逸で、非常にシャープ。間延びし易いタンク部分も、適度な密度のモールドで雰囲気は抜群です。

 頭部はクリアパーツによるキャノピーで表現されています。中のパイロット造形があまりにも適当なので、手間を惜しまないならば、上半身だけでもサードパーティのパーツに換えた方が良いかもしれませんね。私は面倒だったので、それらしい色を塗っただけで終了(笑)。

 サイド。実は腕部の構成がこのキットの白眉で、可動域こそ狭いものの、関節部が適切に隠されつつ自然な動きになる素晴らしい物。

 パーツの塗り分けの為に必要な工作はほぼ皆無と言って良いのですが、転輪の基部を兼ねるタンクのサイド部分だけは、塗り分けた方が雰囲気が良くなるでしょう。奥まった部分は殆ど見えないので、マスキングもなしにグレーを適当に吹いただけですが、それでも雰囲気は全く変わります。

 現在、何となく自分の中で初期HGUCブームが訪れているのですが、なかなか時間が…。次は色々と問題のあるギャンとかグフを作ってみたいですな〜。

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