SirMilesのマニアックな日々

バンダイ 1/48 リアルロボットレボリューション(R3) SPTレイズナー

 かなり長い期間、押し入れの中に作りかけで眠っていた「R3 レイズナー」を完成させました。

 このキット、当時からあまり評判は芳しくなく、実際に組んでみて確かに宜しくないキットなのですが、完成した立体物としてはなかなかのものだと思います。劇中と設定画の折衷も巧く成立しています。

 現代的な高額ロボットプラモとして見た場合、同カテゴリのガンダムMGシリーズと比べると、関節可動はかなりお粗末で、合わせ目がどこもかしこも旧キット的。塗装派にとっては、パーツ数の多さに加えて、前述の合わせ目処理の煩雑さが多大と来ており、極端な話、片腕を塗装して完成させるだけで、HGUC本体並みの労力がかかるという…。

 パーツの色分け自体はほぼ完璧に近いので、まとめ塗りが出来るのですが、強度を考慮した構成になっている為に、後ハメ加工も困難を極め、色々な部分で失敗しています。

 最大の失敗は、ガッチリ合わせ目処理をした後に、ポリキャップを仕込むのを忘れていて、どうにもならなくなった事…って、これは単なる私のミスですが(笑)。なので、途中で投げ出したのですが、子供に「勿体ない」と言われて完成まで何とか漕ぎ着けました。他にも、マスキングテープに下地ごと持ってかれるとか、つや消しクリヤがカブりまくったりとか、とにかく良い事が全然ない工程でした。はい、全部私個人的なミスです。

 というわけで、キットの正当な評価云々が出来ない中、とりあえず完成させた感じですが、まぁ超オーソドックスな塗りでこんな感じになりました。

 いつも通り黒サフ+GXクールホワイトによるグラデーションを下地にし、その上から各色を吹いています。

 各色はほぼガンダムカラーからチョイスし、ライトパープルの部分はダンバインカラーの残りから。靴やライフルは、ブルーFS15050で。なお、グラデーション自体は、今回気持ち程度にとどめています。

 上半身アップ。レイズナーの立体物は、常に頭部の大きさに関するジレンマを抱えています。大きいと頭身が悪く見えてしまい、小さいと設定から離れてコクピットのスケールに矛盾が生じてしまう…。R3は「正解」ではないと思いますが、それなりの成果を見せていると思います。

 サイドビュー。さすがに高額キットだけあって、情報量はかなりのものです。この辺りの完成度には満足しています。

 リアビュー。レイズナーの魅力は、このバックパックの充実度でしょう。旧キットもなかなかのものでしたが、やはり隔世の感がありますね。

 カーフミサイルもディテールが追加されて、より充実。レイズナーの武装の中で一番好きです(笑)。

 今回はエイジをかなり真面目に塗りました。このフィギュアは実によく出来ていると思います。

 コンソールはデカールを使用。キットには、他にもデカールやマーキングシールが多数付属していましたが、使ったのはここだけです。

 頭部はやや精悍さに欠ける印象。頭部造形自体は旧キットの方が好みですね。頬当ての部分はマスキングによる塗り分け必須でしたが、マスキングで下地まで持って行かれる事件があったので、腹を立ててエアブラシの細吹きだけで対応しました(笑)。

 アクション性は前時代的であまり充実していません。まぁ、私は塗装剥がれがイヤで、あまり動かさないのでOK。とりあえず、このような「派手ではないが格好良いポーズ」は可能です。

 レーザード・ライフルは両手持ちが一応可能です。バックパックにも取り付けられるのですが、盛大に塗装剥がれを起こすギミックなので、オミットしました。

 ナックルショットも再現可能。指に関しては、やろうと思えば五指全てをバラバラに可動させる事が簡単に出来ますが、ライフルの保持等を考えると、余程強度等を詰めないとダメだと思います。

 1/72と比較。ガンプラで言うと、丁度1/144と1/100の関係になります。解釈の違いが如実ですね。こうして見ると、R3のプロポーションの良さが窺えます。

 いやはや、苦労の割には、それなりの完成度にしかなりませんでしたが、まぁヨシという事で…。青だけメタリックにしてやろうか等、色々考えてましたが、やらなくて良かったです(笑)。やっぱり私にとって、高額キットは至極オーソドックスに仕上げるのが限界です。

モバイルバージョンを終了