SirMilesのマニアックな日々

バンダイ ビークルモデル 004 ファースト・オーダー タイ・ファイター セット

バンダイ ビークルモデル 004 ファースト・オーダー タイ・ファイター セット

 STAR WARS ビークルモデルの第四弾としてリリースされたのは、「フォースの覚醒」に登場したファースト・オーダー仕様のタイ・ファイター。しかも、スペシャル・フォースとノーマルの2機セットという、なかなかボリューミーなキットです。

 伝統的なタイ・ファイターに酷似したシルエットを持ちながら、細部に様々な差異がある点は、レジスタンスのXウイングなどと同様の方向性を示していますが、こちらは特に色を反転させるという手法での差別化が、より強い印象を与えています。

 劇中では、ポーがフィンと共にファースト・オーダーを脱出する際に奪取するといった重要なシーンでの活躍が見られ、その高性能ぶりをポーのセリフでも表現し、ファースト・オーダーの脅威を巧く提示していました。

キットについて

 相変わらず細密なモールドで、スケール感を惑わせます。

 特徴的なソーラーパネルもディテールが物凄いことになっており、金型を先に心配してしまいます(笑)。ただ、このソーラーパネルは薄いパーツの所為か、成形不良のような箇所も見られ、塗装ではカバー出来ない歪みが残ってしまいます。

 2機セットとはいえ、ソーラーパネル以外の本体はごく小さいパーツで成立しているため、見た目のボリュームに比べて組み立ての手数は多くありません。

 例によってシールが付属していますが、ソーラーパネルのグレー部分がフォローされないなど、かなり中途半端。シールでフォローされる本体部分の塗り分けは比較的容易なので、シールを使わない方が圧倒的に綺麗に仕上がります。

 シリーズ共通のスタンドは一つしか付属せず、2機を同時に飾る場合は、天秤状のパーツを使用します。

塗装について

 このキット、ソーラーパネルが難物です。私は三度塗り直しました…。

 まず、ソーラーパネルはグレーサフで下地を作り、Mr.カラーのGXクールホワイトをパネルの基本色とします。そして、あまりに細密なモールドが刻まれているため、このホワイトがムラになるわけです。厚塗りするとせっかくのモールドが台無しになるので、半分ムラになるのを諦めつつ塗装していきます。あまりに目立つムラに関しては、後から筆先にホワイトを乗せて叩くというリカバーをしました。

 そして、マスキング地獄。各所の角度を図って切り刻んだマスキングテープを、ひたすら貼りまくる苦行を経て、ようやくMr.カラーのGXウィノーブラックをフレーム部に吹き、完了です。

 本体は黒サフから前述のウィノーブラック、窓枠にクールホワイトとウィノーブラックで調色したグレー、赤にホワイト下地のシャインレッドといった具合。窓はややブラウン寄りに調色したタミヤエナメル塗料のブラックを吹き、後から拭き取りました。

 仕上げはガイアカラーのフラットクリアーを吹いて半光沢に。STAR WARSの敵側メカはいつも綺麗なので、今回はシャドー吹きをしませんでした。

各部ショット

 特異なシルエットのタイ・ファイター。スペシャル・フォース版は一部が赤く、いかにもといった感じになっています。レッドショルダーみたいな感じ。

 後ろ側のディテールも細密。ソーラーパネルに目を奪われがちですが、ノズルなどの機能美も印象的です。

 こちらはノーマル版。とにかく黒いのが特徴です。組む際に、スペシャル・フォース版との違いが結構あることに気付かされます。それもプラモデルの醍醐味ですよね。

 リアビューだと、スペシャル・フォース版との違いがより確認できるかと。もう少し艶を出すと禍々しくて良かったかも。

 2機を並べて飾る際のスタンドは、ソーラーパネルを挟む方式なので、塗装剥がれに注意。

 なお、単独バージョンのスタンドを仕様する場合、スペシャル・フォース版は機銃を外す必要があり、ノーマル版は差し込み穴の空いた底面に差し替える必要があります。よって、より劇中に近い状態で飾りたい場合は、この天秤状スタンドを用いることになるでしょう。

 塗装には大変苦労させられましたが、一箱で2機完成するのは嬉しいですね。旧三部作版のタイ・ファイターもビークルモデルでリリースされるので、早く並べたいです。

 

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