SirMilesのマニアックな日々

トランスフォーマー・マスターピース MP-9 ロディマスコンボイ その5

 MPロディマスコンボイの初回生産分は、部品精度等の関係で、様々な問題を抱えています。

 ポイントを押さえて改修を行う事で、設計思想に近い状態となります。

 ここでは、私が改修した部分を紹介しますが、もしご参考にされるならば、それなりの工作になりますので、あくまで自己責任でどうぞ。

  1. MPロディマスコンボイ その1
  2. MPロディマスコンボイ その2
  3. MPロディマスコンボイ その3
  4. MPロディマスコンボイ その4
  5. MPロディマスコンボイ その5

 まずは、オプティカルバイザー。すぐに降りてくるので、頭部を分解し、もっと奥の方へ格納出来るよう、干渉部分を削り込みました。これにより、収納状態ではオプティカルバイザーが表から一切見えない状態に。工作部分の写真は撮っていません。ご了承下さい。

 続いて、背中のロック部。全くロックできない状態なので、突起にピンバイスで凹みを作り、プラ棒を埋め込んで延長しています。形状を工夫しないと、ビークルモード時に巧く収まらないので、調整が必要です。背中のロック機構が機能すると、ロボットモードの安定性が確実になります。

 ビークルモードの際に腕を固定するジョイント上部を、すこし削り込んで、カバーの折りたたみが確実になるようにしましたが、もしかするとあまり効果がないかも。

 胸部を固定するジョイントは非常にロックが緩いので、ジョイント部品を瞬着で太らせました。これでカッチリとロックされ、ロボットモードの安定性が高まります。

 スネカバーがビークルモード時に固定出来ないので、スネカバージョイント部に真鍮線を埋め込んで延長。真鍮線を用いることで、強度も確保しました。

 スネカバーの真鍮線が受けられるよう、ジョイント凹部奥にも穴を開けました。真鍮線による固定感は抜群で、ビークルモードの安定性が飛躍的に高まりました。

 その他、問題になっているのが、膝部分と足首部分のスプリングが強力過ぎて、動かしていると飛び出してくるというもの。この個体も同様の現象が起きたので、ホームセンターで購入した、現状よりほんの少し線径の細いスプリングに交換しました。

 スプリングの長さは各関節によって最適な長さがあり、それは試行錯誤するしかありませんので、長いスプリングを複数用意し、適当な長さに切断して使用しました。

 スプリング交換によって、変形がより容易になり、トランスフォームに要する時間もかなり短縮されました。腕に覚えのある方は、是非交換をお勧めします。

 あと、足首がグラグラして、ロボットモードで巧く立たせる事が出来ない問題もありましたが、こちらは足首の関節を分解し、クリックを担う凸パーツの基部にある穴に、紙等を挟み込んでキツくする事で、自立が容易になります。元々足首はダイキャスト製なので、この足首関節さえ改良すれば、結構無理なポーズでも自立します。ちょっとしたパーツ強度が、遊びやすさをかなり左右するんですね…。勉強になりました。

 このように、改良しまくったおかげで、本当にMP-9に愛着が湧いてしまい、改良後は遊び倒しました(笑)。

 ここまで手をかけないとダメなアイテムは、本来クレームモノであり、正直マスプロダクションの「商品」としては、成立していないと思います。黎明期からトランスフォーマーという商品に「完璧」はありませんでしたが、今回は「玉に瑕」どころか「欠陥品」に近い内容だった事は否めません。これが低額商品ならば、あまり文句は出なかったかも知れませんが、マスターピース・ブランドで、高額商品ですからね…。文句が出て当然です。

 マスターピース・ブランドを手にする者は、文字通り匠の技を持って調整出来る者でなければならない。…それはあんまりだと思いましたが、とりあえず、MP-10の出来を見て一安心しました。また、このロディマスに関しては、改良版の完成度が結構良さそうなので、企業の良心を感じ取った処です。

  1. MPロディマスコンボイ その1
  2. MPロディマスコンボイ その2
  3. MPロディマスコンボイ その3
  4. MPロディマスコンボイ その4
  5. MPロディマスコンボイ その5

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