SirMilesのマニアックな日々

アオシマ アニメスケール 1/920 無敵鋼人 ダイターン3

 私、プラモの塗装はベランダでやるので、梅雨時期には滞ってしまうんですが、何とか合間を縫って作りました。

 「ザンボット3」に続き、順当に「ダイターン3」が完成。

 このキット、ザンボットよりはプロポーションが良く、個々のパーツの再現度もなかなかのもの。説明書の完成写真は試作品を塗装したものなので、絶句モノなのですが、実物はかなりいい感じに組み上がります。

 ただし、ヒケはザンボットのキットより酷く、たくさん埋めてたくさん削りました。塗装は胴体部のマスキング地獄以外は、かなり楽な感じでした。

 ダイターン3は、サンライズ黎明期ならではの作品というか、作画もあまり安定しておらず、演出もキレていたりモッサリしていたりと、安定しないのですが、個々のエピソードのバラエティ感の高さは、後続作品を見渡しても、あまり例がありません。何度見ても面白い、それがダイターン3だと思います。ザンボットとダイターンが両極端を示しているからこそ、その後の富野作品が自由に(実際はそうでもなかったようですが)振る舞えたような気もしますね。

 例によって胴体と四肢、頭部の接続はアルミ線としています。今回は、プラ板を何枚か重ねて直方体を作り、それに手足用のアルミ線を通して「なんちゃって内部フレーム」を作りました。これを胴体内部にガッチリと接着。これにより、かなり工程を短縮出来ました。

 腰部のクリアランスは元々いい具合に確保されており、アルミ線接続に替えただけで容易に足を開く事が出来るようになりました。ただし、足首が一軸可動の為、接地が期待出来ないので、ここもアルミ線接続に。ブレード状パーツが干渉するので、超合金魂の処理に倣って、足首をプラ角棒で幅増し、スリットを広げる事で、ブレード状のパーツを斜めにする事が出来るようになりました。

 塗装に際しては、今回、ガイアノーツのサーフェイサー・黒を初使用。これにより、サーフェイサーとつや消しブラックの二度吹きが一回で済むようになり、工程短縮に。ただ、私は400番くらいのペーパーでガリガリとやった後、サーフェイサー&スポンジヤスリで傷を消していくのですが、キズ消し自体は普通のサーフェイサーの方がやり易いかもしれません。

 真っ黒になった後は、いつものベースホワイトによるグラデーション。赤、青、白、黄、全てガンダムカラーです。淡青はGP01用、濃青はRX-78用。白に近い灰色は明灰白色、少し濃い灰色はエアクラフトグレーとしました。

 上半身の造形は惚れ惚れする程。腕部の関節設計は、またもや謎設計ですが、設定通りに塗り分けると、意外と気にならない感じです。

 アオリ構図が超カッコイイ!!超合金魂とも充分戦えるレベル!

 木型職人さんの出してきたラインが艶めかしいリアビュー。作るにはかなり手間がかかりますけど(その証拠にヒケが残存^^;)、完成させれば味のあるシルエットを堪能出来ます。

 正面から。素組よりはやや太腿が長くなっています。脛部はややボリューム不足かも知れません。

 上から。首の部分は、段々と私も頭が良くなってきたのか(笑)、手間をかけずに適切なパーツを切り欠く事で、微妙な顎引きを実現してます。

 厳密には、インストの完成写真はキットと別モノなので、比較になりませんが、かなり変わっているという雰囲気だけは伝わるかと。色もエラい違うし(笑)。

 サンライズ黎明期の無敵富野ロボ二体。こうして見ると、何とも統一感のないシリーズですね、アニメスケールって…(笑)。

 アオシマプラモって、最近「評価が不当」という話が出てきたりしてますけど、やっぱり同時代のガンプラと比べると設計がイマイチな処は正直認めざるを得ません。中には突出して出来のいいキットもあったりするんですが、やはり手間の掛かり具合はガンプラの比ではない気がします。子供なら容易に挫折するレベル!

 でも、やっぱりアオシマプラモの良さは捨て難い。当時のガンプラより相当「スパロボ体型」してますからね~。

 次は同シリーズのイデオンを作ります。

モバイルバージョンを終了