SirMilesのマニアックな日々

トランスフォーマー・マスターピース MP-20 ホイルジャック

トランスフォーマー・マスターピース MP-20 ホイルジャック

 記念すべきマスターピース第20弾。大人気キャラ・ホイルジャックの、満を持しての登場です。

 ランチア・ストラトス ターボという、当時で言う処のスーパーカーの一車種にトランスフォームしながらも、マッドサイエンティストという意外なキャラ付けで大人気を博した彼は、近年も様々な商品化の機会に恵まれました。

 リアリズムを追求したシリーズとしては、バイナルテックでもラインナップされましたが、こちらはほぼ別物として捉えられる内容で、アニメのイメージからはかなり乖離したもの。しかしながら、それでもホイルジャックがラインナップに上がるという事自体に、彼の人気の高さが表れています。

 今回のMP版は、フィアットグループのライセンスを供与されたものとあって、やはり決定版の趣。カーモードの完成度は折り紙付きとなっています。

 一方のロボットモードも、阪修さんの声が聞こえてきそうな雰囲気が素晴らしい。アニメ版のいかにもオヤジっぽい設定画からするとスタイリッシュですが、それでもガニ股の再現に腐心された箇所がある等、こだわりは一級。良い意味で格好悪いポーズが決まるのは凄いの一言です。

 旧トイの変形パターンを所々踏襲してはいるものの、旧トイの「辛うじてロボットになっている」独特の濃味体型から離れる為に、パーツ構成・変形パターンが物凄く良く考えられています。逆にクリアパーツで造形されたウィング辺りは、正に旧トイへのリスペクト。リアフェンダーをちゃんと手首に持ってくるといった工夫もそうです。

 なお、ホワイト部分はこれまでのカーロボ勢と違って未塗装となっていますが、素材の色合いが良く、安っぽさはありません。逆にロボットモードと色の統一感が生じていて面白い処です。

 まずはロボットモード。

 正しくホイルジャックです(笑)。この写真はガニ股ではなく普通の立ち姿にしていますが、普通に格好良いのはさすがですね。ランチア・ストラトスのストライプを再現する為、アニメよりも色数は多め。

 リアビュー。カーモードの派手なリア部を派手に背負っていますが、印象としてはスッキリ。特徴的なウィングがいいですね。脚部の変形に関する工夫が注目ポイント。

 頭部造形はこれまた正しくホイルジャック。ごく個人的にはバイナルテックのアレンジが受容し難いものでしたから、これは物凄く嬉しいです。

 ショルダーキャノン&マグネット弾を装備。マグネット弾はさすがに発射出来ませんが、取り外す事が出来ます。旧トイは両肩に装備していました。MP版もジョイント自体は両肩にあるので、2個買いすれば再現可能(笑)。

 レーザーガンを装備。ホイルジャックには手持ち武器のイメージがあまりないのですが、ちゃんとアニメにも登場しています。旧トイには手持ち武器がありませんでした。

 Amazon.co.jp予約特典のヒプノチップ対抗装置。日本では最終三話に登場した為、イモビライザーと並んで印象的なガジェット。

 設定画風のポーズからトランスフォーム開始!

 右手に注目。まずは手首を反転。

 両手首共反転させたら、外側に折り曲げます。

 両腕を広げ、二の腕から回転。右手のように、リアウイングを回転させます。

 背部を展開し、ウイングを水平に。

 背部をさらに展開。ショルダーキャノンは取り外します。

 腕部を背部ユニットと接続します。

 背部ユニットを基部から回転。

 背部ハッチをロックすると、カーモードのリア部を形成。

 続いて胸部ハッチを開きます。

 胸部に頭部を収納。

 ハッチを閉じます。

 カーモードのリア部を跳ね上げてロック。

 次に脚部の変形。

 ふくらはぎの部分を展開します。

 数々のヒンジを介してドア部を展開。

 ロックしてドア部を形成します。

 足裏を展開。

 足裏のパーツは車体の中央部を補うような形に。

 爪先を伸ばします。

 腰部を二カ所のヒンジで収縮させます。

 完全に収縮させるとほぼカーモードに。

 更に脚部の伸縮ギミックを用いて縮めて行きます。

 最後に爪先を完全収納してカーモードの完成。

 カーモードも正しくランチア・ストラトスです。ラリー仕様のストライプが鮮やかでスポーティ。左右のフェンダーミラーの取り付け位置が異なる等、こだわりも素晴らしい。

 リアビュー。複雑なディテールを持つリアのスタイルを再現。

 正面から。ど真ん中に分割線が来る構成でありながら、不思議な一体感が。

 サイド。旧トイもカーモードのスタイルは素晴らしい完成度ですが、比較するとやはり塗装が格段に増加しているのが分かります。

 リア。フェンダーは簡素ですが、実写通りなのです。

 レーザーガンはカスタムマフラーに見立てて装着が可能。

 ショルダーキャノンも装着可能です。MPカーロボのお約束がちゃんと守られていて素晴らしいの一言です。

 次はバンブル、ウルトラマグナスと続いていくマスターピースですが、金欠になろうとも、もう楽しくて仕方ないですね。旧来のトランスフォーマー・ファンとしては、本当に幸せな時代が訪れたのだと感じます。そろそろデストロン勢の充実も期待したい処ですね。

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