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「Repl-Ace on .NET」独自の拡張置換表現

 「Repl-Ace on .NET」独自の拡張置換表現は、置換処理時に「Repl-Ace on .NET」独自の処理を追加する為の表現です。

 以下の「Repl-Ace on .NET」独自の拡張置換表現は、置換文字列でのみ使用できます。

  1. 変換系

    「Repl-Ace on .NET」
    独自の拡張置換表現
    説明

    ${CONV_Upper(pattern)}

     pattern を全角半角に関わらず、可能であればすべて大文字に変換します(ギリシャ文字等も含まれます)。

     abcde という文字列に対し、

    検索文字列:
     (.+)e
    置換文字列:
     ${CONV_Upper($1)}e

    を適用すると、 ABCDe に置換されます。

    ${CONV_Lower(pattern)}

     pattern を全角半角に関わらず、可能であればすべて小文字に変換します(ギリシャ文字等も含まれます)。

     ABCDE という文字列に対し、

    検索文字列:
     (.+)E
    置換文字列:
     ${CONV_Lower($1)}E

    を適用すると、 abcdE に置換されます。

    ${CONV_Narrow(pattern)}

     pattern を可能であればすべて半角に変換します。

     アイウエオガギグゲゴん という文字列に対し、

    検索文字列:
     (.+)
    置換文字列:
     ${CONV_Narrow($1)}

    を適用すると、 アイウエオガギグゲゴん に置換されます。

    ${CONV_Wide(pattern)}

     pattern を可能であればすべて全角に変換します。

     ABCアイウガギグ という文字列に対し、

    検索文字列:
     (.+)
    置換文字列:
     ${CONV_Wide($1)}

    を適用すると、 ABCアイウガギグ に置換されます。

    ${CONV_Hiragana(pattern)}

     pattern を可能であれば(全角カタカナであれば)すべてひらがなに変換します。

     アカサタナガパ という文字列に対し、

    検索文字列:
     (.+)
    置換文字列:
     ${CONV_Hiragana($1)}

    を適用すると、 あかさたながぱ に置換されます。

    ${CONV_Katakana(pattern)}

     pattern を可能であれば(全角ひらがなであれば)すべてカタカナに変換します。

     あかさたながぱ という文字列に対し、

    検索文字列:
     (.+)
    置換文字列:
     ${CONV_Katakana($1)}

    を適用すると、 アカサタナガパ に置換されます。

     変換系の拡張置換指定はネスト(入れ子)が可能です。

     例えば、

    検索文字列:
    [アイウ]+
    置換文字列:
    ${CONV_Hiragana(${CONV_Wide($0)})}

    とすることで、半角カタカナ ア, イ, ウ すべてを全角ひらがなに変換できます。

     ファイル名置換パターンや連番置換パターンと組み合わせることも可能です。

  2. ファイル名置換系

    「Repl-Ace on .NET」
    独自の拡張置換表現
    説明

    ${EXTEND_FileOnly}

     置換対象ファイルの名前を展開します。

     対象ファイルが D:\SirMiles\Web\index.html ならば、処理の際に置換文字列内の ${EXTEND_FileOnly} の部分を index.html に替えて処理します。

    ${EXTEND_FileNoExt}

     置換対象ファイルの名前から、拡張子を除いたものを展開します。

     対象ファイルが D:\SirMiles\Web\index.html ならば、処理の際に置換文字列内の ${EXTEND_FileNoExt} の部分を index に替えて処理します。

    ${EXTEND_FileFullPath}

     置換対象ファイルのフルパス表記を展開します。

     対象ファイルが D:\SirMiles\Web\index.html ならば、処理の際に置換文字列内の ${EXTEND_FileFullPath} の部分を D:\SirMiles\Web\index.html に替えて処理します。

    ${EXTEND_FileExt}

     置換対象ファイルの(ピリオドを含む)拡張子を展開します。

     対象ファイルが D:\SirMiles\Web\index.html ならば、処理の際に置換文字列内の ${EXTEND_FileExt} の部分を .html に替えて処理します。

    ${EXTEND_FileDirectory}

     置換対象ファイルの場所(フルパス表記)を展開します。

     末尾のバックスラッシュ( \ )は通常含まれません。

     対象ファイルが D:\SirMiles\Web\index.html ならば、処理の際に置換文字列内の ${EXTEND_FileDirectory} の部分を D:\SirMiles\Web に替えて処理します。

     ドライブルートにあるファイルの場合は、後ろにバックスラッシュ( \ )が付加されますのでご注意ください。

     対象ファイルが D:\index.html ならば、処理の際に置換文字列内の ${EXTEND_FileDirectory} の部分を D:\ に替えて処理します。

    ${EXTEND_FileFolder}

     置換対象ファイルの直上の親フォルダ名を展開します。

     対象ファイルが D:\SirMiles\Web\index.html ならば、処理の際に置換文字列内の ${EXTEND_FileFolder} の部分を Web に替えて処理します。

     ドライブルートにあるファイルの場合は、後ろにバックスラッシュ( \ )が付加されますのでご注意ください。

     対象ファイルが D:\index.html ならば、処理の際に置換文字列内の ${EXTEND_FileFolder} の部分を D:\ に替えて処理します。

  3. 連番置換系

    「Repl-Ace on .NET」
    独自の拡張置換表現
    説明

    ${EXTEND_SeqFmt format}

     連番を展開します。処理の際に置換文字列内の ${EXTEND_SeqFmt} の部分を、連番に替えて処理します。

     連番は、各ファイル毎にリセットされ、デフォルトでは 0 から開始されます。

     連番は、検索文字列がヒットする毎に増分され、デフォルトでは 1 ずつ増分されます。

     format には書式を指定できます(省略可)。

     ${EXTEND_SeqFmt0000} ならば、常に頭に 0 を埋めた少なくとも4桁の数値(0000 0001 0002 0003 ... 9999 10000 10001 ...)になります。

     ${EXTEND_SeqFmt#,##0} ならば、連番がカンマ編集(0 1 2 3 ... 999 1,000 1,001 ... 9,999 ... 10,000 10,001 ...)になります。


    ※内部処理は、System::Int32 の ToString(String^ format) メソッドです。

    ${EXTEND_SeqFrom min_value}

     開始値を指定します。処理の際にmin_value を評価し、開始値として採用します。

     開始値は ${EXTEND_SeqFrom100} のように指定します。

     連番は、各ファイル毎にここで指定された値にリセットされます。

     なお、同一置換文字列内に複数の開始値指定がある場合、後着(最も後ろにある指定が)優先となります。

     ${EXTEND_SeqFrom} には負の値も指定できます。


    ※内部処理は、System::Int32 である為、あまりにも巨大な数値は指定できません(-2,147,483,648 ~ +2,147,483,647)。

    ${EXTEND_SeqTo max_value}

     終了値を指定します。処理の際に max_value を評価し、終了値として採用します。

     終了値は ${EXTEND_SeqTo9999} のように指定します。

     連番は、ここで指定された値まで到達すると、増分を中止します。

     なお、同一置換文字列内に複数の終了値指定がある場合、後着(最も後ろにある指定が)優先となります。

     ${EXTEND_SeqTo} には負の値も指定できます。


    ※内部処理は、System::Int32 である為、あまりにも巨大な数値は指定できません(-2,147,483,648 ~ +2,147,483,647)。

    ${EXTEND_SeqIncrement increment_value}

     増分値指定を入力します。処理の際に increment_value を評価し、増分値として採用します。

     増分値は ${EXTEND_SeqIncrement2} のように指定します。

     連番は、ここで指定された値ずつ増分されます。

     なお、同一置換文字列内に複数の増分値指定がある場合、後着(最も後ろにある指定が)優先となります。

     ${EXTEND_SeqIncrement} には負の値も指定できます。

     従って、連番を「減らす」ことも出来ます。


    ※内部処理は、System::Int32 である為、あまりにも巨大な数値は指定できません(-2,147,483,648 ~ +2,147,483,647)。増分結果も、この範囲を超過するとエラーになります。

     連番系の拡張置換指定は組み合わせることで様々な制御ができます。

     例えば、

    検索文字列:
    ####
    置換文字列:
    ${EXTEND_SeqFmt0000}${EXTEND_SeqFrom101}${EXTEND_SeqTo9999}${EXTEND_SeqIncrement2}

    とすることで、文字列中の #### を、出現順に 0101, 0103, 0105, ... 9997, 9999 へ置換します。

     また、次のようなデクリメントも可能です。

    検索文字列:
    ####
    置換文字列:
    ${EXTEND_SeqFmt0000}${EXTEND_SeqFrom9999}${EXTEND_SeqTo101}${EXTEND_SeqIncrement-2}

    とすることで、文字列中の #### を、出現順に 9999, 9997, ... 0105, 0103, 0101 へ置換します。


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2008/11/19 wrote; by SirMiles

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