姫矢准 Jun Himeya

 元フリージャーナリスト。ナイトレイダーなどTLTの組織には属さない。

 ウルトラマンネクサスにより、デュナミスト(適能者)に選ばれた青年である。とある場所にある遺跡でウルトラマンの光と融合した。

 かつて戦場に赴き、その惨状をカメラに収めるべく奮闘したが、彼の心のオアシスだった少女セラを目前で失ったことに苦悩し、その心を閉ざす。

 セラの死は彼に深い絶望を与え、自らの行為を罪に堕してしまった彼は、得た光を罰であると解釈する。光を行使することで自らに刻まれるダメージは、彼にとって贖罪の証であり、孤独な死を選ぶことで免罪を果たそうとしていた。

 しかし、光に試され、導かれた彼は、ようやく光の持つ本来の意味に気付いた。光は、古より継承された絆であり、希望を捨てない人々を救う力なのだと。

 メフィストとの最終決戦で生死不明となる。しかし光の意味と共に生きる意味を見出した彼は、静かにナイトレイダーの活躍を見守っている。 (演:桐島優介)

 いわゆる「防衛隊」とは違う立場の人間が、ウルトラマンに変身するという新たな試みがなされる。このパターンは円谷プロ作品では珍しく、ミラーマンなどにとどまる。

 ただし、「帰ってきたウルトラマン」の初期案では、MAT以外の人物がウルトラマンであるというアイデアが見られ、時代は遂にこのアイデアをストーリーテリングの原動力へと迎えたのである。